平成２３年２月２２日（火）、福岡県北九州市の毎日西部会館において、第１６回防衛問題セミナーを開催しました。
　今回のセミナーは、昨年１２月１７日に閣議決定された「平成２３年度以降に係る防衛計画の大綱について」というテーマで行いました。
　最初にセミナー主催者として当局の廣�P行成(ひろせゆきなり)局長が挨拶した後、防衛省防衛政策局黒江哲郎(くろえてつろう)次長が、新たな防衛計画の大綱に関し、大綱の基本理念やこれまでの経緯、大綱の構成、我が国周辺の安全保障環境等について説明を行いました。
　次に、北九州市立大学基盤教育センター　戸蒔仁司(とまきひとし)准教授から「分かりやすい防衛大綱の解説」と題して、新大綱に記されている動的防衛力や前回の大綱（平成１６年１２月閣議決定）以降の我が国の周辺状況の変化等について、スライドを使った詳しい説明がありました。
　また、今回は新たな試みとして、安全保障などについて勉強をしている北九州市立大学の学生５名が、新大綱に関する質問を行い、黒江防衛政策局次長が回答するという「大学生と防衛省の質疑応答」を行いました。大学生からは、「動的防衛力、弾道ミサイル防衛、我が国と周辺諸国との信頼関係の醸成、北方への対応、新しい脅威の位置づけに関する質問が出され、黒江次長からていねいな説明がなされました。
　来場された方々からは、学生も防衛問題に関心を持っていることに感心した。という声も聞かれました。
　大学生からの質疑応答に引き続き、セミナー参加者との質問、応答が行われ、熱い議論が交わされた結果、当初の予定時刻よりも３０分ほど長くなりましたが、参加された方々は、スライドや配布された資料に目を通しながら、熱心に聞き入っていました。
　九州防衛局では、防衛省の諸施策について、より多くの方々から理解と協力が得られるよう、今後も各地でセミナー等を開催する予定です。