日米安全保障体制の意義
- わが国の安全の確保
米国の軍事力による抑止力を有効に機能させることで、自らの適切な防衛力の保持と合わせ、わが国の安全確保
- わが国の周辺地域の平和と安全の確保
わが国に駐留する米軍のプレゼンスは、地域における不透明・不確実な要素を起因とする不測の事態に対する抑止力として機能
- 国際的な安全保障環境の改善
卓越した機能能力を保有する米国と協力して国際的な安全保障環境の改善のための取組を進めていくことにより、わが国の平和と繁栄はさらに確かなものとなる
日米共同訓練
- 日米共同訓練は、戦術技量の向上を図る上で有益であり、日米の総合運用性(インターオペラビリティ)の向上は、共同対処行動を円滑に行うために欠かせない要素。また、日米の連携、調整要領を平素から訓練しておくことは、日米安全保体制の信頼性と抑止効果の維持・向上につながります。
- 東日本大震災への対応における日米の円滑な連携は、これまでの日米共同訓練の成果でもあります。
演習場において調整する日米の隊員
航空母へ着艦進入中の海自ヘリ
編隊飛行中の日米の航空機
国際平和協力活動への取組
国際平和協力活動に積極的に取り組むことは、わが国を含む国際社会の平和と安全の維持に貢献するだけでなく、諸外国などに自衛隊の能力を示す機会になり、わが国に対する信頼性の向上にもつながります。
国際平和維持活動
- 新たな国連平和維持活動として、平成22年9月から、東ティモール統合ミッッションに軍事連絡要員を派遣しています。派遣された隊員は、同地の治安維持および回復のために必要な各地状況について情報を収集する任務にあたっています。
- また、ハイチ大震災災害にともない平成22年1月から派遣されている国連ハイチ安定化ミッションについても、引き続き、約330名の隊員が復旧・復興および安定化に向けた努力を支援しています。
- これらの国際平和維持活動のほかに、現在、国連スーダン・ミッション、国連兵力引き離し監視隊においても活動を継続しています。また、国連平和維持活動局への自衛隊派遣やアフリカのPKOセンターへの講師派遣なども行っています。
国連東ティモール統合ミッション
国連ハイチ安定化ミッション
国連スーダン・ミッション
国際平和維持活動
- 平成22年8月、パキスタンにおける記録的な豪雨により被災した地域において、物資の輸送や人員の輸送活動を行うため、多用途ヘリコプター(UH-1)3機と輸送ヘリコプター(CH-47)3機からなる国際緊急航空援助隊を編成し、同国に派遣しました。
- 平成23年2月、ニュージーランド南東地震災害(クライストチャーチ付近を震源)においても、政府専用機2機(うち1機は予備機)からなる国際緊急援助空輸隊を編成し、消防、警察などで編成された国際緊急援助隊と物資の緊急輸送を行いました。(同年3月に任務終了)
パキスタン国際緊急援助活動