国民保護・災害対策

自衛隊の任務

自衛隊は、多様な事態に対応します。

我々は、各種の機能と自己完結能力を最大限に生かして、国の防衛をはじめ災害派遣、国際平和協力業務、国際緊急援助活動などの幅広い役割を果たしています。

「国の防衛」~我が国の平和と安全のために~

外国に我が国を侵略する気持ちを起こさせないように私たち自衛隊は備えています。また、万一侵略された場合には、国民の生命・財産を守り、我が国の安全保障を担う役割についています。

私たち自衛隊は、日本周辺の海や空を常時パトロールするとともに、我が国に対する外部からの武力攻撃に備えてさまざまな準備・訓練を行っています。


(令和2年度版防衛白書参考)

■年度別緊急発進回数の推移 (航空自衛隊)
年度 H16 17 18 19 20 21
回数 141 229 239 307 237 299
年度 22 23 24 25 26 27
回数 386 425 567 810 943 873
年度 28 29 30 R元
回数 1,168 904 999 947

「災害派遣」~人命又は財産の保護のために~

天変地異その他の災害に際して、都道府県知事、海上保安庁長官、管区海上保安本部長及び空港事務所長からの要請などに基づき、人命又は財産の保護のため、私たち自衛隊は災害派遣を行っています。

地震・噴火・風水害・雪害、火災・海難・航空機事故からの人命救助、捜索や被災民の生活支援、被災地での復旧などです。その他、医療施設の整っていない離島からの救急患者や、登山の遭難者の救出など様々な活動を行っています。

特に、平成23年3月に発生した「東日本大震災」では、大規模震災災害派遣及び原子力災害派遣において、最大時10万人を超す隊員が対応しました。

(令和2年度版防衛白書参考)

「国際平和協力活動」~我が国も国際社会の責任ある一員として~

今日の国際社会は、大量破壊兵器などの拡散、国際テロ、複雑で多様な地域紛争、国際犯罪といった問題に直面しており、情報通信網の発達や経済のグローバル化などにともなう各国・地域の相互依存の深まりなどにより、わが国から遠く離れた地域で発生した事態であっても、わが国にその脅威や影響が及ぶことが懸念されるようになりました。

グローバルな脅威への対応は、一国のみでの解決が困難であり、また、軍事面のみならず、様々な分野でのアプローチが必要であることから、国際社会が一致協力して取り組むことが重要であると認識されています。

このような状況を踏まえ、新防衛大綱では「グローバルな安全保障環境の改善」をわが国の防衛力の役割に一つとして位置づけたところであり、防衛省・自衛隊としては、紛争・テロなどの根本原因の解決などのための政府開発援助(ODA)を含む外交活動とも連携しつつ、国際平和協力活動に積極的に取り組んでいます。

(統合幕僚監部ホームページ参考)

■自衛隊による国際平和協力業務
期 間 国際平和協力業務(業務区分) 地 域
92年9月~93年9月 カンボジア(国連平和維持活動) 東南アジア
93年5月~95年1月 モザンビーク(国連平和維持活動) アフリカ
94年9月~94年12月 ルワンダ(人道的な国際救援活動) アフリカ
96年2月~13年1月 ゴラン高原(国連平和維持活動) 中東
99年11月~00年2月 東ティモール(人道的な国際救援活動) 東南アジア
01年1月 アフガニスタン(人道的な国際救援活動) 中央アジア
02年2月~04年6月 東ティモール(国連平和維持活動) 東南アジア
03年3月~03年4月 イラク(人道的な国際救援活動) 中東
03年7月~03年8月 イラク(人道的な国際救援活動) 中東
07年3月~11年1月 ネパール(国連平和維持活動) 南アジア
08年10月~11年9月 スーダン(国連平和維持活動) アフリカ
10年2月~13年1月 ハイチ(国連平和維持活動) 中南米
10年9月~12年9月 東ティモール(国連平和維持活動) 東南アジア
12年1月~17年5月 南スーダン(国連平和維持活動) アフリカ
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