
今日の国際社会は、国際テロ、複雑で多様な地域紛争といった地球規模の問題に直面しています。 このような問題解決のため、国際社会が一致団結して取り組む国際平和のための活動に、わが国も国際 社会の責任ある一員として積極的かつ主体的に取り組んでいく必要があります。
自衛隊は湾岸戦争後のPKOをめぐる議論を経て、掃海艇をペルシャ湾に派出して以来 10数年間、国際平和のための活動を継続し、積み重ねてきました。平成18年7月にはイラク において人道復興支援活動に取り組んだ陸上自衛隊部隊が撤収を完了し、わが国の国際平和 協力活動に新たに1ページを加えました。今後新たな安全保障環境の下でわが国にとって国際 平和協力活動がさらに重要な位置づけとなる中、自衛隊が行う「顔の見える国際平和協力活 動」はこれまで以上にその重要性を増し、派遣される自衛隊員一人一人が、わが国の国際平 和協力の主役として活躍することが求められています。
近年の活動としては、諸外国における地震等の自然災害への援助を行う、国際緊急援 助活動として、平成17年にインドネシア、パキスタンへ、平成18年6月にはインドネシア ・ジャワ島へ自衛隊を派遣し、被災地住民への医療活動、物資の輸送等に従事しました。 また、国際連合が行う平和維持活動への参加としては、平成14〜16年まで東ティモールへ 、平成8年から現在も引き続きゴラン高原へ自衛隊の部隊等を派遣しています。さらに9.11 同時多発テロ後は、国際社会が行う「テロとの闘い」にわが国も積極的・主体的に参加す るために、平成13年からテロ対策特措法に基づく支援活動として、インド洋へ海上自衛隊の艦艇を派遣しました。また、イラクにおいては、陸上自衛隊部隊が2年半に及ぶ活動を終えた後も、航空自衛隊部隊がイラクの国家再建のために活動を引き続き行っています。
| 派遣先 | 期間 | 概要 | 規模 | |
|---|---|---|---|---|
| テロ特措法に基づく 協力支援活動 |
インド洋 | 01年12月〜07年11月 | 給油を主とする協力支援 | 護衛艇等3隻/約700名 |
| イラク人道復興支援 | イラク | 03年12月〜06年7月 (空自部隊輸送任務継続中) |
医療、給水、公共施設の復旧・整備等 | 陸上人員約600名、航空機等8機、輸送艦2隻、護衛艦2隻 |
| インドネシア・ジャワ島中部地震に際しての国際緊急援助活動 | インドネシア | 06年6月 | 医療活動、物資輸送 | 医療救助隊、空輸部隊 |
| インドネシア・スマトラ島沖大規模地震及びインド洋津波被害に際しての国際緊急援助活動 | インドネシア | 05年10月〜12月 | 援助物資等の航空輸送、医療・防疫活動 | 医療・航空援助隊・海上派遣部隊・空輸部隊/約925名 |
| パキスタン等大地震に際しての国際緊急援助活動 | パキスタン | 05年10月〜12月 | 援助物資等の航空輸送、被災民・患者の 人員輸送 |
航空援助隊・空輸部隊 |
| 東ティモール 国際平和協力業務 |
東ティモール | 02年3月〜04年6月 | 道路・橋の修理などの |
護衛艇等3隻/約700名 |
| 国連兵力 引き離し監視隊 |
ゴラン高原 | 96年2月〜 | 輸送などの後方支援 業務 |
司令部要員・輸送隊 |
| カンボジア 国際協力業務 |
カンボジア | 92年9月〜93年10月 | 道路・橋の修理などの 後方支援 |
停戦監視要員・施設大隊/約1,200人 |