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トイレ(ヘッド)
 海事用語のなかでも身近な用語について紹介します。
 それぞれの業界に業界用語があるように、海事関係でも業界用語があります。といっても、テレビ業界や芸能界のように、目まぐるしく言葉は変化しません。
 例えば、船ではトイレのことを「ヘッド」と言います。これは、かつての帆船時代、現代のように船内にトイレはありませんでした。このため、甲板から海に向かって用を足すことになりますが、帆船時代も船体に当たることはあまり好ましいことではありませんでしたので、甲板上で風下となる舳先で用を足すことが最も衛生的でした。なぜ、舳先かと言うと、昔の帆船は、今のヨットと少々構造が異なり、主に横帆(帆がマストに対し横についている)で、これは追い風を受けて推力としています。今のヨットは、主に縦帆(帆がマストに対し縦についている)なので、船体下部にセンターボードという横流れ防止のためのボード(板)を取り付けることで、ある程度向かい風の中で推力を得ることができます。
 横帆主流の帆船時代にあっては、甲板上の風下は、船に推力がある時は常に舳先であり、必然的に舳先で用を足していたようです。このことから、舳先=「頭」(Head)=「トイレ」となったそうです。
 今でも、比較的小さなヨット(24~50 フィート)は、船内でも舳先の方にあり、やはり「ヘッド」と呼んでいます。航空業界では、今でも「ヘッド」と呼んでいるかどうかはわかりませんが、乗組員に「ヘッド」と言えば、「トイレ」とわかる乗組員は多いと思います。

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