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統合運用(言葉・文化の違い)
 自衛隊は、平成18年3月に統合運用を開始しました。
 統合運用の考えは、自衛隊創設時からありましたが、ゼロからスタートした当初は、まずは防衛力整備に努力が集中されたため、なかなか統合運用に資源を分配するだけの余力がありませんでした。また、制度的にも、各自衛隊単一の運用は、各幕僚長が防衛長官(当時)を補佐す
ることとされおり、統合幕僚会議議長(当時)は、2以上の自衛隊を運用する場合に、防衛庁長官を補佐することとされていました。
各自衛隊は50年以上このような活動をしていたことから、統合マインドの教育を通じて、他自衛隊の活動等については理解をしていましたが、これを実際運用する術についての経験は小さいものでした。
 したがって、統合運用が開始された当初は、まず、使っている用語の違いが多々あり、時には、日本語より英語を使用した方が理解できる場合もあるほどでした。今は、経験値もあがり、各自衛隊の司令部に陸海空自衛官が勤務するのも当たり前になりました。
 とは申せ、陸上自衛隊の指揮統制を受ける鹿児島地方協力本部に着任した当初は、用語や行事の進行方法に戸惑いがありました。一番大きな違いは、海上自衛官は、部隊としての行動では号令をかけますが、個人の行動には、幹部に対して号令をかけません。海上自衛隊での行事の流れでは、司会は式次第を読み上げる程度ですが、陸上自衛隊では、一つ一つの動作が司会の指示によって流れます。転出等で離任する際、陸上自衛隊では、離任者と在隊者が相互に向き合って敬礼しますが、海上自衛隊では、帽子を手に取って「帽振れ」を行います。といった具合に、部隊運用や業務に支障はありませんが、陸上自衛隊の要領に早く慣れる必要があります。
 海上自衛隊が陸・空自衛隊と最も異なる点は、制服と階級章になります。色は、陸海空とも違いますが、詰め入りの制服があるのは海上自衛隊だけです。また、階級章は、海上自衛隊だけが全く違いますが、これは船乗りの世界の共通のものでして、どこの国の海軍であっても、基本的な線の数は共通です。余談になりますが、民間の航空業界においても、船乗りの文化を継承していますので、機長は4本線、副操縦士は3本線となります。さらに、英語での呼称の「Captain」は、陸・空自衛隊では「1尉」ですが、海上自衛隊では「1佐」を意味します。これは、船長や機長を「Captain」と呼ぶのと同じです。

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