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29年6月 募集課

ひこうき雲



 グッドモーニン、群馬!
 
 ご存知ですか。先日、「零戦」が日本の空を飛びましたね。70年以上も前の機体が空を飛ぶこと自体がすごいんです。空を飛んだ映像を見て美しいフォルムに改めて憧れを抱きました。その時代時代に合わせた目的のために形は変わりますが、それでも飛行機の美しさは無駄のない流線型の形にあります。
 零戦の主任設計者は映画「風立ちぬ」でも有名な堀越二郎氏です。あの映画の主題歌、荒井由美さんの歌う「ひこうき雲」は胸にささった思い出があります。堀越氏はなんと群馬県の藤岡市出身なんですよ。群馬には「隼」や「疾風」といった著名機を生んだ中島飛行機(今のSUBARU)もあり、航空自衛官としてはちょっとワクワクします。私も小さいころから飛行機に憧れ、航空工学を学びたく防衛大学校の航空宇宙工学の門をたたきました。今も飛行機の音が聞こえると空を見てしまいますし、ひこうき雲が見えると消えるまで目で追っかけてしまいます。パイロットにはなれませんでしたが、航空機を一番近くで触ることができる航空機整備幹部となり、大学卒業後はRF-4の整備をしておりました。昔整備していた飛行機がどんどん退役していくのを見ると今は寂しい気持ちが漏れ出してきます。
 零戦が飛んだ日に、F-4に変わる航空自衛隊の新たなF-35戦闘機がお披露目されるのもなぜか不思議な気持ちになり書いてみました。レッドブルのエアレースも日本でお馴染みになり空好きな仲間が増えるのはうれしいことです。
 ところで「ひこうき雲」はなぜできるのでしょうか。ひこうき雲は航空機の航跡上に作られる細長い線上の雲です。ジェット機等の排気ガスに含まれる水分による雲、若しくは航空機が飛行する際に生じる翼近傍の低圧部に発生する雲です。必ずできるわけでなく航空機の高度や上空の温度、湿度、気流の条件が揃わないと発生しません。英語名は「CONTRAIL」、「空飛ぶ広報室」の主題歌でもありましたね。私と同じ航空自衛隊に入ってみませんか、「ひこうき雲」を追っかけてみましょう。

 我々自衛隊群馬地方協力本部では、8月末、9月に入隊となる陸海空自衛官候補生(男・女)の募集を始めました。応募資格は18歳以上27歳未満の男女で、エントリーは7月4日(火)までとなります。
 今回の女性の採用枠は多くなっておりますので、是非この機会に自衛官という職業を選択肢に考えて見ませんか。
 今週は「空飛ぶ広報室」を先ず読んでみてください、自衛隊に入りたくなってしまうかもしれませんね。


   『空はつながっています。』