
さとし
1等海佐 阿部 智
出身地 宮城県女川町
入隊(防大) 防大(土木工学)30期
略歴
昭和61. 3 任官
平成18. 7 海幕航空機課
18.12 海幕航空機課班長
20.12 海補本航空装備計画課長
21.11 海幕防衛部防衛課
22. 4 第1整備補給隊司令
「ありがとう、頑張ってきます。」
桜はつぼみを赤く染めて一輪くらいは花をつけてもよさそうな3月も終りに近いある日の朝、散髪してさっぱりとしてきた入隊予定者たちはご父兄に見送られながら教育部隊に向かうバスに乗り込みました。
バスに乗り込む前に両親と固く握手を交わす入隊予定者は無言のままでしたが、私には「ありがとう、頑張ってきます。」と両親への感謝と新たな道に挑む決意の言葉が聞こえてきました。そして、目を赤く腫らすお母さんを見て、私も思わず目頭が熱くなりました。
この春、多くの方々に応援されて、千葉県から250名を越える若者たちが自衛隊に入りました。入隊に先立ち、千葉県といくつかの市町村で入隊予定者激励会が開催されました。
県の激励会では森田知事から「僕も結果的には別の道に進んだものの、若い時に一度自衛隊に入ろうとしたことがある。」と自らの経験談を交えた応援のメッセージや先輩自衛官から激励の言葉や親身になったアドバイスがあり、一緒に参加されたご父兄からは「仲間を迎える温かい気持ちを感じました。本人も使命感を持てたと思います。」との感想が聞かれました。
市町村単位で行われた激励会でもそれぞれの市町村長から「みなさんはわが町の代表として国防という職に就くのです。」「同じ市民として、皆さんは誇りであり、宝です。」「防衛は国の要です、自衛隊は日本になくてはならない役割を担っています。」「この町から自衛隊に入る者がいることを嬉しく感じます。」など、自衛官の道を選んだわが町出身の若者に大きな期待を寄せる激励の言葉がありました。
旅立ちの朝、入隊予定者たちは大きさまちまちのカバンを手に集合場所へと集まってきました。その澄ました顔には少し不安そうな表情も見え隠れしていましたが、約3ヵ月間の教育訓練が終われば、今度は一緒に汗を流した同期の仲間や厳しかった教官との別れにその顔を崩すことになるものです。
そして、更に部隊において経験を重ね一人前の自衛官として活躍するときがやってくるはずです。私もいつの日か部隊で彼ら彼女らに再会できる日が来ることをとても楽しみにしています。
