街路地

川島本部長

令和5年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。また、平素から青森地方協力本部に対しまして、募集活動及び退職隊員の再就職に関し、格別のご支援、ご協力を賜り心からお礼申し上げます。

令和3年12月に青森地方協力本部長に着任し早くも1年が経過した。前任地の三沢市から青森市に異動した直後の青森市は、37年ぶりの大雪に見舞われ、北海道稚内市育ちで積雪には慣れていた(つもりの)私でも、あまりの降雪量の多さに閉口したのを覚えています。ある統計によると人口10万人以上の都市の中で青森市が世界一の降雪量としてランキングされているとの記事がありましたが、納得がいきました。私が初めて青森県で冬を過ごした令和2年の冬は、記録的な降雪の少なさで拍子抜けしたのを覚えていますが、今年も令和2年の冬並みに降雪が少ないことを祈るばかりです。

昨年は新型コロナの影響により青森県内のすべての入隊予定者激励会が中止となりました。未だ収束の兆しが見えない新型コロナは、第8波に入り、罹患者数が日々増加している状況ではありますが、今年は実施要領を工夫し、入隊予定者激励会を実施の方向と聞いています。入隊予定者の方々と、今年こそは直接お会いし激励できることを楽しみにしています。

令和4年度の自衛官の募集は近年最大の規模ですが、少子化や進学率の向上で全国的に非常に厳しい募集状況です。コロナ禍の過去2年間、募集イベントや学校での説明が十分にできなかったことで、職業としての自衛隊の認知度が低く、職業として自衛官が選択されにくかったことも影響しているものと分析しています。昨年からウィズコロナの段階に移行し、関係者皆様のご支援を賜り、艦艇広報等の大規模な募集イベントを行えたほか、青森県内の企業の皆様に自衛隊の研修等をして頂く機会を設けることができました。今年も引き続きコロナ対策を万全にし、昨年以上に募集及び援護活動を活発に実施し青森地方協力本部が一丸となって任務達成に邁進する所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。

結びに、卯年の今年が皆様にとって、コロナ禍を克服する大きな飛躍と向上の年となりますとともに、皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げ新年の挨拶とさせて頂きます。

~入隊予定の皆さんへ~

今春、入隊予定の皆さん、あと3か月ほどで入隊ですね。段々と、社会人に、自衛官になる実感が湧いてきたでしょうか?緊張している方や、自衛官としてやっていけるか心配している方もいるかも知れません。私も、約30年前の入隊は、希望よりも不安の方が大きかったことを覚えています。しかし、安心して下さい。「案ずるより産むが易し」と言いますが、全くそのとおりだと思います。自衛隊では、同じ志をもったたくさんの仲間や頼りになる先輩と共に、充実した毎日を過ごせます。何も心配する必要はありませんので、安心して入隊して下さい。入隊予定者激励会などで、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。


自衛隊青森地方協力本部長
1等空佐 川島 寛人