第２０回国際士官候補生会議（ＩＣＣ）開催

平成２９年３月１日から３月７日までの間、アジア、アフリカ、欧州、オセアニア、北米及び南米の１９か国から３１名の士官候補生等が防衛大学校に集まり、第２０回国際士官候補生会議（略称は「ＩＣＣ：International Cadets' Conference） 」）が開催されました。ＩＣＣは諸外国の士官候補生を招へいして国際情勢及び安全保障に関する討議等を行い、各国と我が国の将来の安全保障につながる相互理解と信頼関係を促進させることを目的として、平成１０年より毎年、防衛大学校が主催している国際会議です。

複数年の統一テーマ「近未来～私たちが指揮官になるとき～」のもと、本年度のテーマ「軍のリーダーシップにおける課題：変化する戦場」について全体討議を行ったのち、「統合運用におけるリーダシップ」、「多国籍軍を率いるためには」、「第５の戦場：サイバー空間」、「テロ脅威への対処」の４つのセッションに分かれて討議を実施しました。また、討議に先立ち、統合幕僚監部 指揮通信システム部 指揮通信システム企画課長　吉岡　猛　１等海佐が「将来の軍事活動に関する傾向と課題」と題して基調講演を行いました。

参加した各国士官候補生等は、討議以外にも文化研修として鎌倉や横浜を訪問し日本への理解を深めるとともに、スポーツ大会では縄取りに参加するなど防衛大学校学生との交流を深めました。

また、３月２日には各国の在京駐在武官等に開会式や基調講演を見学していただき、防衛大学校の国際交流への取り組みについてご理解いただきました。

平成２８年度古典芸能鑑賞会開催

防衛大学校では、平成２９年３月３日に平成２８年度古典芸能鑑賞会を開催しました。この鑑賞会は、公益財団法人 防衛大学校学術・教育振興会の支援を得て校友会学生委員が主催しており、全学生に対して我が国の伝統芸能に触れる機会を提供し、日本文化に対する理解を深め、幹部自衛官として必要な教養を養わせることを目的としています。
　今回は、落語をテーマに寄席の形式で実施され、４名の出演の後、トリとしてテレビでも活躍されている三遊亭小遊三師匠に落語を披露していただきました。学生にとって古典芸能の中では比較的身近なジャンルであったこともあり、三遊亭小遊三師匠の熱演に、会場は大いに盛り上がりました。また、３月１日から国際士官候補生会議も開催されており、来校した多くの外国士官候補生等にとっても日本の古典芸能「落語」に触れる絶好の機会となりました。