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 (中央が本人)
 (左が本人)
4学年 浅野 弘匡  私立日本大学高校 (神奈川県)  
4学年 水野 紗聡  私立滝高校 (愛知県)

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防衛大学校での4年間を振り返ると、この4年間の辛かったこと、楽しかったこと等様々な事柄が今でも鮮明に蘇ってくる。

1学年、この学校の右も左もわからないまま、ひたすら夢中で駆け抜けた。何もかもが不安と新鮮さで満ち溢れ、けれども1日1日に重みがあった。

2学年、多少の慣れもかき消すほど次々と訪れる新たな出来事に、つらい中にも充実感が満ち溢れていた。

3学年、少し立ち止まり、色々な物事を別の角度からみるようになった。人と人との繋がりを今まで以上に強く感じた日々だった。

最後に4学年は、大学生活3年間の様々な思い出、感情と共に、最も充実した日々を過ごした。

この防衛大学校の4年間で私が最も学ぶことの出来た事柄は、自分の未熟さと、それを支えてくれる同期や上・下級生、教官、指導教官の方々の暖かい支えである。そして、この人と人との繋がりが、ここ防衛大学校が私に与えてくれた最大の宝物である。人は1人では生きていけない。この4年間で経験したこと、出会った人々、苦しみ悩んだ事柄、そしてここで得た事柄は私の骨となって私を支えていく。今後どのような苦痛や困難があっても、4年間で培った経験を糧に、今後の職務に邁進していきたい。

私は、この防衛大学校で4年間過ごして、様々なことを体験できたと感じています。ここで体験できることの多くは、一般大学では体験することのできないことばかりです。その思い出について書き出していこうと思います。

まず、1学年は、4年間で最も濃い時間でした。その中でも、遠泳は泳ぐことが苦手な私にとって、とても印象深い思い出の一つです。遠泳の本番では、潮に押し流されそうになりつつも、周りで声を掛け合い完泳することができました。1学年の時には、一人一人が小隊のために動き、とても良い小隊で過ごすことができたと思います。

次に、2学年の時は、初めて長期勤務学生として、前期小隊学生長付を任されました。ここでの経験は、私に大きな影響を与えてくれました。この小付の勤務では、小隊規模でのものの考え方や計画立案の基本などを学び、大きく進歩できた1年間でした。

3学年の時には、競技会や学生隊のパレードなどに積極的に取り組みました。このような学校行事において、学生同士が協力することにより、組織として効率的に動くためにはどのようにあるべきか等、多くのことを学ぶことができました。

4学年の時には、自衛隊中央観閲式において、スタッフとして人員の調整や大隊の運営に携わることができました。調整や起案書では、まだ不十分なところはありますが、他の学生が経験することが少ないことに携われたことは、自分自身にとって大きな自信につながりました。

この防衛大学校での4年間は、数多くの経験を通して、人間関係を築き、調整能力を身に付け、何よりも自分自身を大人に成長させてくれた大切な期間であったと思います。ここでの経験は、今後の幹部自衛官としての自分に大きく役立つ経験ばかりであったと思います。

今度の私の抱負としては、この4年間において積み重ねた経験を十分に自分の能力として発揮して、国民の負託に応えられるように努力していきます。また、この4年間を胸に、自分自身に恥ない生き方をしていきたいと思います。

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VOL.45 2014.3.13
中期第4大隊学生長として(右端が本人)

短艇委員会58期の仲間達と(左端が本人)

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  防衛大学校は、1学年から養われる厳格な規律、訓練や様々な経験を通して将来幹部自衛官としての自覚を持つということが防大の魅力であり、そこが他大学との大きな差だと考えます。

私は4学年時、米国に派遣される機会を頂き、また中期(8月〜12月の間)には3大隊学生長を務めました。

諸外国の士官候補生と交流する事で、日本とは異なる文化・習慣に触れることができました。また、防衛大学校は学生間指導による規律の維持等、学生主体で学生舎運営を行います。3大隊学生長として勤務し、改めて防大生としてのあるべき姿を追求しました。

これらの経験は自分にとって視野を広げるためのきっかけとなり、自己の陶冶に日々邁進するようになりました。

楽しかった事や辛かった事の思い出はたくさんありますが、防衛大学校に入校して良かったと思えるのは、大切な仲間ができたことです。

 訓練、勉学、生活をともにする事は高校を卒業するまでないことでしたが、お互いの事を尊重し、高め合う防衛大学校学生を私は大変誇りに思っています。多くの学生は将来のために…と思って仲間を作ろうとは思ってないでしょう。だからこそ、この学校で築き上げた仲間との絆は将来に活きてくることは間違いないと思います。

残りの学生生活を最後まで全うし、卒業後は幹部自衛官として、国防のために日々邁進していきます。

(中央が本人)
ワンダーフォーゲル部の仲間達と(下段右から3番目が本人)
4学年 佐藤 庄  県立甲府東高校 (山梨県)  
4学年 橋本 奨平  県立大野高校 (福井県)  
かわら版 バックナンバー

防大4年間の想い出、今後の抱負

  この防衛大学校で私は“組織の中で生きる”ということを学びました。

心の底から信頼できる仲間がいるということの幸せも、同じ志を持ち、理解しあえる同期がいるということの心嬉しさも、きっとこの学校でなければ知ることができなかったと思います。特に防衛大学校の三本柱のうちのふたつ、校友会と学生舎においては、本当にたくさんの思い出ができました。

 日本一になれる、強くなれる、ここでしかできないことがやりたい、という強い気持ちから私は短艇委員会という校友会に入部しました。日々の練習は筆舌に尽くし難い、辛く厳しいものでしたが、共に支えあい、高め合う同期がいてくれたおかげで心が折れそうになっても頑張り続けることができました。そして、その苦しみが全て日本一になるためのものだと心の底から思えた時、いつしか短艇委員会という存在は私の誇りとなり、その誇りのためにも、支えてくれる人たちのためにも、絶対に負けられないと思うようになりました。日本一というひとつの目的のために全員が高い意識を持ち、ひとりひとりが絶え間なく努力し続ける、組織としての理想的な形をこの校友会から感じました。

 学生舎においては、2学年から第4大隊に所属し、4学年では中期大隊学生長として勤務させていただきました。「理解」という勤務方針の下、少しでも多くの者が同じ認識で高い意識を持ち、みんなで4大隊を良くしていきたいと考えて勤務しました。4大隊のために自分には何ができるのか、と考え続けた4カ月間でしたが、多くの人に支えられ、頼り頼られ、本当に充実した日々でした。特に、近くで勤務していた大隊本部勤務者や各中隊学生長だった学生には感謝してもしきれません。

 もうすぐ卒業して、私は海上自衛官として生きていくことになります。幾多の苦難が立ちはだかるだろうとは思いますが、信頼でき、理解しあえる仲間とともに、これからもこの組織の中で生きていきます。