自衛官の兄への憧れと、自分を律するために入校を決意した防衛大学校で、早3ヶ月が経ちました。右も左も分からないまま毎日を過ごし、4月、待ちに待った20歳の誕生日には、銃を片手に走っていた訓練の記憶しかありません。上級生の方々からの指導、反省、厳しい訓練、同期との励まし合いの中で、自分なりに日々成長できているのではないかと思います。3ヶ月目、夏に突入し暑くなってきました。窓から入るそよ風や冷水機の水は最高です。
校友会は合気道部に入部し、毎日の稽古はもちろん校友会の上級生や同期との関わりも有意義なものとなっています。まだまだ始まったばかりで付いていけていませんが、全力で稽古に望んでいきたいと思います。
ここ防衛大学校に入校し、時間は探すものではなく自ら作るものだと学びました。1学年は常に走っています。一日中、所構わず全力疾走、挨拶、清掃、何もかも全力かつ丁寧にやらねばなりません。その限られた時間の中で効率よく物事を行うため、試行錯誤を重ねながらの生活を送っています。
正直、キツイです。今までこれ程がむしゃらに生活したことはありませんでした。毎日の生活の中で初心を忘れることが多く、「どうしてここにいるのだろう」と思うこともあります。しかし、それを機にまた初心を思い出して頑張れるのです。この先、様々な修練の場が待ち受けていると思いますが、勉学、学生舎や校友会など、日々の小さなことに喜びを感じながら4年間全力で取り組んでいく所存です。
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また、防大の三本柱である学科・教育訓練、学生舎生活、校友会を通して、幹部自衛官となるための資質を今後更に磨いていきたいと思います。今の気持ちを忘れずに残りの防大生活を有意義に過ごしていきたいと考えます。
第61期(1学年)本科学生の入校3ヵ月の感想
防大の生活は、高校生活とは全く異なっており、最初は本当に戸惑いと不安でいっぱいでした。毎日が時間で区切られた生活であり、慣れない学生舎での集団生活。辛い時や苦しい時もたくさんありました。しかし、私は不思議と退校したいと思ったことはありませんでした。それは、周りの支えがあるおかげだと思います。厳しいながらも私たちの将来を第一に考えた思いやりのある指導をしてくださる上級生。学生を支え、鼓舞し、あるべき方向へと導いてくださっている指導官の方々。そして、慣れない生活を協力し、乗り越えることで今までの学校生活よりも一層強い絆で繋がっている同期。また、改めて感じた家族の存在の大きさ。これほどまでに人間関係の充実した大学はここだけではないかと思います。
また、防大では責任感、リーダーシップ、団結意識など将来自衛隊に所属する者、幹部になる者として必要不可欠な資質を日々の生活から学ぶことができます。未成年である18歳から一人前の社会人となる大切な時期にこのような刺激にあふれた環境にいられるのは幸せなことだと今では思っています。
初めは右も左も分からず手いっぱいでしたが、今ではこの厳しい生活にも慣れ、少しずつではありますが、次のことを考えて行動ができるようになりました。まだまだ未熟なところも多く、指導されることも度々ありますが、指導を真摯に受け止め、自ら学ぶ姿勢を大切にし、気を引き締めてこれからますます本格的な厳しい防大生活に備えて頑張っていきたいと思います。
平成25年度第2回『オープンキャンパス』開催
《平成25年7月27日(土)、28日(日)の2日間実施》
3,297名が来校!
過去の「かわら版」はこちらから
故郷福岡からこの小原台に来て、早くも三か月が過ぎた。中学生の頃から目指していた防衛大学校であったが、着校式から入校式までの5日間で、今までの気ままな生活との差にショックを受け、入校式の日には親の顔を見て涙が出てしまった。そんな私も三か月をここで過ごし、感じることがある。
朝は0600に飛び起き、夜2230にベッドに入る生活の中で、清掃、校友会、勉強と頭も体も休める暇がなく、辛いこともある。しかし、ここで生活し始めて常に考える姿勢や規則を遵守するといった習慣が身についてきた。これらは将来幹部自衛官となるための素地となるものであり、一般の大学では経験できないことであると思う。
また、同じ小隊や校友会の同期という存在は忙しい生活を共に乗り越えるために大切な存在である。今まで身を置いたどのグループよりも仲間との団結が必要であり、自衛隊に限らず組織の中で仲間の存在がいかに重要かを感じている。
しかし、入校してからまだ三か月しか経過していない。防大生としての生活は始まったばかりだが、数年後には部隊を支えられるような幹部自衛官になれるよう、まずはここ防衛大学校での四年間を全力で過ごしていこうと思う。