防大かわら版バックナンバー
平成24年10月13日(土)から20日(土)の8日間、第1学年に対し、平成24年度秋季定期訓練を北富士演習場及び長坂射場において実施した。本訓練は、第1学年にとって初めての本格的な野営訓練であり、小銃射撃、戦闘訓練、行進及び宿営訓練を実施した。訓練隊長(小林2佐)は、学生に対し、「目的意識をもて」「積極的に訓練に臨め」「同期との絆を確立せよ」の3点を要望した。また、訓練開始にあたり、山梨県防衛大学校協力会、山梨県自衛隊隊友会及び山梨県自衛隊父兄会から激励を頂き、学生は、自分たちに対する期待の大きさを自覚した。
射撃訓練では、実弾を扱うということもあって学生は普段にも増して緊張した様子であったが、射撃予習の成果を遺憾なく発揮し、所望の成果を収めた。
去る9月7日、水泳責任者として夏季競技会に参加した。参加するにあたっては、大隊の力を結集した総力戦であるという認識で本競技会に臨んだ。その総力戦に勝つためには、本番において大隊内の全ての力を結集することはもちろん、練習等その他いろいろな要因が影響すると考える。カッターに続く2枚目の看板を手に入れるため、4大隊の目標を「優勝」とし、「他大隊より1秒でも速く」という気持ちにより大隊内の学生全員で団結し、全力で勝ちを追求した。しかしながら、結果4大隊は優勝することが出来ず、4位という残念な結果に終わった。しかし、競技会を終えて選手や周りから「今までで一番楽しい競技会だった」等多くの声をかけてくれる人がおり、皆の記憶に残る競技会に出来たという点では成果があり、満足している。また、周りのスタッフや各責任者の協力や支え、応援してくれた人たちのお陰で最後までやり遂げることができた。更に、競技会のために競技会責任者として大隊を運営していく過程の中で多くの大切なことを学び、自分自身更に成長することが出来た。これも、いろいろな面でご指導、ご協力いただいた指導官の方々、協力してくれた同期、ついてきてくれた後輩のお陰であり、とても感謝している。この貴重な経験を活かしながら今後も頑張っていきたい。
学生は、第一線部隊で勤務する現役の陸上自衛官から指導を受け8日間にわたる訓練をやり遂げたという自信を得るとともに同期の団結を深め、また、訓練を通じて携行した銃の重さとともに、武器を保有する集団に課せられ責任の重さを実感した。
防衛大学校は、平成24年度留学生日本語研修生前期日本語スピーチ発表会を行いました。
平成24年9月25日に平成24年度(前期)の留学生日本語研修生による日本語スピーチ発表会が行われました。
1学年の夏季定期訓練において最大の訓練科目である8km遠泳。私は組長として遠泳のグループをまとめることを任された。遠泳では、泳ぎが得意な人から苦手な人まで同じ距離を同じ条件のもとで泳ぐ。2人一組でバディを組んで助け合い、励ましあいながら泳ぎ、辛くなったときはバディや同期を見ることで励まされる。みんな辛い中で頑張っていた。自分1人の力では皆が泳ぎ切れなかったと思う。
遠泳訓練において同期の団結の大切さを学び、団結し皆で頑張ったからこそ全員で完泳できたと思う。この組の組長をやらせてもらえて本当によかったし、貴重な体験となった。
4学年 浅野 未来 (大阪府立池田高校)
4学年 三浦 勇樹 (岩手県立宮古高校)
1学年 寺尾 雄太 (岡山県立玉野光南高校)
戦闘訓練では、学生は汗と土にまみれながらほふく前進〜突撃の訓練を行い、体力的にかなり負荷があったものの、達成感など、充実感を得た。
秋季定期訓練
行進訓練では、各教官の厳しい指導の下、完全武装で起伏のある20kmを、靴ずれに苦しみながらも完歩し、自分の力で達成したという自信を得た。
露営基礎(宿営)訓練では、天幕の展張及び飯ごう炊飯を実施し、学生間で協力して作業を行い、同期の団結心が醸成された。
夏の日差しが絶好調に達した7月の終わり、私達1学年は8km遠泳を無事完泳することができました。私の属する123小隊から落伍者は出ず、皆が黒い背中を向けて東京湾を後にすることができたのです。熱い砂浜に感涙を落とす学生もちらほら。8kmは歩けば楽ですが、泳ぐには決して短い距離ではありません。この試練を乗り越えるまでには長い道のりがありました。
入試前、学校案内のパンフレットを見て目を疑い、でも何とかなるだろうと思いつつ入校した私は、水泳訓練に突入してあまりにも自分が泳げないことに驚きました。いくら腕や足を動かしても前に進まないのです。しかし、この学校に来て初めて「平泳ぎのようなもの」をした者に対して、後に8kmをきっちり完泳できるように、泳法をていねいに教えてもらえる機会が設けてありました。泳げるようになるために何回も練習しますが、そのうち一回も逃すことなく細かく泳ぎをチェックされ、どこがダメなのか、どう泳げばいいのか、なぜそんな動きをしなければならないのかを一から説明してもらったり、時に指導教官の方が平泳ぎを実演して下さったりして、日が経つごとに自分の技量が上がっていくのが分かりました。結果、私は学生のうち最も長く水泳訓練を受けた者の一人となりましたが、最後には足がつった学生を救助できるくらいに泳げるようになったのです。
最初は無理だと思っていたことでも、計画的に根気よく鍛錬を重ねてゆけばできないことはありません。切磋琢磨する仲間が居れば、苦しく辛い日々も乗り越えていくことができます。最後になりましたが、私達にこんなにたくさんの重要なことを学ぶ機会を与えていただき、本当にありがとうございました。
1学年 森 俊輔 (三重県私立暁高校)
4学年 佐藤 広迪 (北海道私立札幌第一高校)
防大ホームページトップへ戻る
防衛大学校には、本科及び研究科において教育訓練を受けるために必要な日本語能力を習得するため、1年間の日本語の集中教育を受講する留学生日本語研修生が在籍しており、現在は8カ国(タイ、フィリピン、インドネシア、モンゴル、ベトナム、カンボジア、韓国及び東ティモール)25名の留学生が、毎日日本語の勉強に勤しんでいます。
本スピーチ発表会は、日々の学習の成果を披露することを目的に、例年、前期(9月)及び後期(2月)の年2回実施されているもので、入学当初は殆ど日本語を話せなかった留学生の中には、日々の訓練の結果、感情を込めながら流暢な日本語のスピーチを行う留学生もいます。
留学生にとって、それまでの学習の集大成であり、日本語能力の向上が顕著に表れる大きなイベントとなっています。
陪席された学校長からも、留学生の日本語能力の大きな進歩に感銘を受け、引き続きの努力を期待する旨の講評を受けました。
今回、初めて防衛大学校での競技会に参加した。以前のカッター競技会は応援だけであったが、実際に自分が競技会の舞台に立った時、鳥肌が立った。
水泳競技会の為の事前練習というものがあった。事前練習は6月から始まった。泳法を教わったり飛び込みの練習ができたりする機会であった。またタイム測定を行い、自分がどの泳ぎのパートに配属されるかを決めるためのものでもあった。私も2度練習に参加した。平泳ぎが得意なので、平泳ぎを測定した。その結果、競技会当日は500m平泳ぎリレーに出場することになった。
競技会当日、私は水泳部なので役員の仕事を行いながら周りの雰囲気を感じていた。ものすごい応援の勢い、上級生から1学年まで全員の取り組む姿勢の一生懸命さなど、他の大学の体育祭とは比べられないものを目の当たりにした。応援に至っては自分の大隊だけでなく、まだ泳ぎ切っていない他の大隊を応援するという光景が何度も見られた。敵味方関係なく一生懸命頑張っている人、チームに対して声援を送っており、素晴らしい精神だと思った。それを見習い私も、まだ泳ぎ切っていない他大隊の人を応援した。500m平泳ぎリレー決勝、私たちのチームは全員が最高の泳ぎをすることができ、見事に優勝することができた。私の大隊も総合優勝を成し遂げ、私の初めての水泳競技会はこれ以上ない華々しいものとなった。来年も優勝に貢献できるように頑張りたい。
1学年 上田あかね (福岡県私立明治学園高校)
注意:本ページは、ブラウザによって文字の表示が重なることがございます。必要に応じて、適切な文字サイズに設定して下さい。
今年度の水泳競技会は、例年とは異なり応援合戦がなくなったことでより学生の水泳技術や大隊スタッフの運営、士気の向上等が勝敗を決するという状況にあった。私は、大隊スタッフとして練習計画や選手の選定に携わり、3大隊を盛り上げるべく、わずかながら貢献できたと思う。結果は昨年と同じ3位と好ましいものではなかったが、3大隊の盛り上げは今競技会を通して間違いなく1番であったと自負している。3・4学年をはじめとする多くの学生が3大隊を盛り上げ、当日を迎えることができた。プールサイドでの応援にも3大隊の多くの学生が参加し、選手及びスタッフすべての学生が役割を理解し、一体となっていたと感じた。結果は伴わなくともスタッフ、選手及び応援すべての学生が連携し、士気を上げ、大隊全学生がまとまって競技会に参加することができたのは非常に大きな成果だったと考える。この勢いを今後の競技会、学生舎生活へとつなげ、明朗活発な3大隊を築き上げていきたい。
5月中旬から競技会に向けた練成を始動して、はや約4ヶ月。あっという間に夏季競技会本番当日を迎えた。昨年度優勝の栄光を手にした我が1大隊は、優勝看板を何としても守るというプレッシャーがあった。
今年度は競技形式が一部変わり選手として参加する学生が増えたため、泳ぎが得意ではない学生も出場することとなった。事前練習期間は、そのような学生達を、如何に積極的に練成に参加させるかということと、「これなら勝てる」という作戦を考えることに苦心する毎日でした。また、直前に怪我等で急遽出場できなくなり、当日のレースぎりぎりになって選手交代をするなど、全期間を通して、落ち着く間もありませんでした。
これまで自分がやってきたことは、「泳げ!」「あんたならいける!」といった根性論で学生を引っ張っていったことくらいであった。責任者として拙いリーダーシップではあったと思うが、練習の運営をはじめとする様々な面で競技会スタッフに助けられ、当日には、1大隊全員がフォロワーシップを遺憾なく発揮して1日中屋外で一生懸命応援してくれたことで、準優勝という結果を残すことが出来た。また競技会当日(9月7日)は、奇しくも私の22歳の誕生日でもあり、1大隊の学生から最高の誕生日プレゼントを頂いた形になった。こうして全学生一丸となり一生懸命戦えたことは私の誇りであり、1大隊の誇りだと強く感じた。
7月28日、防大1学年の試練である、8km遠泳が行われました。毎年、ほぼ全員が完泳していますが、私は小学校以来、水泳の経験がありませんでした。私のような水泳が苦手な学生を対象に、プールで水泳補備訓練が始まりました。同期生の泳力が次々と向上していく一方、水泳のコツが掴めず本当につらい毎日でした。それでも、なんとか泳げるようになった時は、海面訓練が楽しみに思えるようになりました。
海面訓練の初日、海水を飲み、溺れかけ、不本意ながら途中で脱落してしまいました。そのことがトラウマとなり、海に底知れぬ恐怖を感じるようになりました。それ以来、入水する度にパニックを起こし、陸に戻される日々が続きました。失態の連続に自分一人脱落するかもしれないという不安感に押し潰されそうでした。
そのような状態でしたが、指導官及び同期生が励まし、かつ支え続けてくれました。海に慣れるようにと浅瀬で泳ぐ練習や、泳力の高い同期生が両脇で泳いでくれたりと、彼らの時間を私のために費やしてくれました。
そして8km遠泳の当日、私を含め1学年全員が完泳することができました。このことは1学年全員の誇りです。今回、私は「one for all, all for one」の大切さと「今後どんな苦難に直面しても、乗り越えて行ける」自信を持つことができました。最後に、指導教官の皆様及び同期の諸君に心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
1学年 大川 賢人 (佐賀県立三養基高校)
防衛大学校は、平成24年7月、校内及び全国各地の部隊等において本科学生の夏季定期訓練、9月に夏季競技会(水泳大会)、10月は秋季定期訓練を北富士演習場及び長坂射場で実施いたしました。
左下が本人
1学年 大村 一誠 (長崎県私立青雲高校)