最近の学生生活から
私にとって今回のカッター事前練習は非常に充実したものであり、多くのことを学び、得ることができた。本事前練習を通じて学んだことはリーダーシップである。
私は今回のカッター事前練習において艇指揮というポジションであった。艇指揮は文字通りクルーを指揮し、安全かつ迅速に艇を動かさなければならない。安全事項の監督や、クルーの気持ちを考えながらピッチを刻むことは難しいことであったが、私は自らの役目を十分に全うできたものと考える。そして、得たものは団結と結果である。最初は受動的でピッチもそ・・槓かったクルーも最後は金クルー(優勝クルー)に向けて一丸となって漕ぐ事が出来た。
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私を含め防衛大学校学生21名は5月3日から7日の間、日本財団の主催する学生ボランティアに参加しました。我々防衛大学校学生は「学生」という身分であるが故に災害派遣任務に就けませんが、そのもどかしさの中、機会に恵まれ学生21名が参加しました。一般大学生・外国人留学生を含む約100名と共に地震・津波の被害を受けた宮城県石巻市で民家や工場の泥かき、打ち上げられた漁具の回収等の活動を行いました。今回の活動で私はボランティアだからこそできる細やかな活動の必要性やボランティアと自衛隊が相互に協力し効率的に活動することがいかに重要かということを学びました。
カッター競技会を終えて 第3大隊クルー長 4学年 内田 翔太
強い風が吹き荒れる中、平成23年度カッター競技会が幕を開けた。午後になると、風も弱まり「カッター日和」となった。どのクルーのトウソウも素晴らしかったが、その中でも群を抜いて早かった、第11中隊が14分9秒というタイムで金クルー(優勝)に輝いた。二位23中隊、三位31中隊と続く。また、優勝大隊は、予選レースが一位通過二艇、二位通過二艇の第二大隊という結果で幕を閉じた。
ここで、特筆すべき事項として競技会ルールの三点の変更をあげる。
一つ目は、クルー抽選制である。これは、昨年度から導入されたルールで、「全員が漕ぐ」という目的を達成するためのものであり、例年発生していた、一度も漕がずに四月を終えるという学生を全廃するためであった。
二つ目は、怪我人のペナルティ制度である。これは、過度なトレーニングによる怪我人を無くすためのものであり、怪我人を発生させず、被教育者が欠けることなく、練習を実施することの重要性を学ぶためであった。しかし、ペナルティ基準の明確化が課題に残っている。
「カッター競技会における変革」
学生隊カッター競技会責任者 ボート部主将 4学年 松永 理志
どんな状況にあっても諦めなければ、なにか出来ることがあります。そういう時こそ成長できるチャンス、そのチャンスを見逃さないよう出来ることを最大限やってみましょう。 最後に、結果こそついてこなかったものの、最後の最後まで自分達を信じて指導してくれたスタッフのみなさん、そして全力を尽くして自分のピッチに答えてくれ、自分にもできることがあると教えてくれたクルーのみんな、本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。
カッター競技会を終えて
第4大隊クルー長 4学年 板ア 敬
「上級生への登竜門」。カッター練習をそう定義し臨んだ初日に、私はすぐさま自分の考えを変えざるを得なくなる。クルー長は言う。「カッターは戦争だ!勝たずんば死あるのみ!」
カッター競技会を待ち望み、始めから熱くなれる新2学年がどれだけいるだろう。大半はこれからの日々を憂い、ひたすら時が過ぎるのを切望して春休みを終えて帰校する。練習は覚悟していた通りきついもので、上級生からの指導も容赦なく厳しい。「登竜門」などという生やさしいものではなく、日々が自分との「戦い」だった。
しかし、いよいよ明日が本番という時に、不思議と寂寥感があったのも私だけではないはずだ。漕げなかったことを本気で悔しがる仲間、時間を惜しみなく使ってくれる上級生、本音でぶつかるミーティング・・・。やる気があったとはいえない私だったが、最後は心から勝利を望み、貢献したいと思った。
競技が終わった今だからわかる。もう1回やりたいかと問われればNOと言う。でも無かったことにしたいとは思わない。毎日を一生懸命過ごしていた熱さは、ここ防衛大学校でしか経験できないものだろう。めげそうなときに支えてくれた同期、後輩、上級生、指導教官の方々など全ての人への感謝の気持ちを忘れず、1カ月を乗り切ったという自信を糧にステップアップしたい。
今年度の第2大隊は「第2大隊は家族」の年間テーマのもと、家族の絆をもって大隊員一人ひとりの活躍をバックアップするとともに、団結力をもって全員参加の学生舎運営、そして全競技会制覇を目指しております。
年度当初に行われるカッター競技会は、全16個中隊のクルーが1位(金クルー)の誉を競いあう競技会であります。この度わが第2大隊は金クルーを輩出することはできませんでしたが、4個中隊の平均タイムで大隊優勝(2連覇)を成し遂げました。大隊内の各中隊が平均した強さを発揮できた要因は、各中隊の取り組みは勿論ですが、大隊での雰囲気作りの賜物でもあります。今年度のカッター競技会において、第2大隊では選手である2学年、指導者である4学年のみならず、大隊員全員がカッター競技会での勝利に向け、自らに与えられた役割を全うしました。
全ての競技会は、大隊員全員をいかに巻き込めるかによって勝敗が決まります。その動員力の根本は学生舎運営にあり、大隊員の団結力にあります。その結束の基になるものは家族の絆であります。昨年から続く各種競技会での大隊優勝をはじめとする第2大隊の強さは、家族の絆にあると考えております。
ところで昨今、世間では核家族化や地域コミュニティーの結束の希薄化が叫ばれておりますが、防衛大学校には所属する組織全体で物事に取り組み、あるいは下級生を育てるあたたかい体制があります。このような組織の中で何かに情熱を傾け、感動し、自らが成長できる環境があることは防衛大学校の大きな魅力の一つであります。
結果として私たちは3位という成績を収めることができたが、これは31クルーの努力の結晶であると考える。金を取れなかったことはとても悔しいことであり、悔しがる同期の顔を見ることは辛かったが、31クルーが一丸となって勝利に向かって進むことができたことはとてもうれしかった。
私にとってカッター事前練習はかけがいのない思い出となった。最後に本カッター事前練習を支援、応援してくださった同期、1学年、上級生、指導官の方々、厳しくも優しく教育してくださったカッタースタッフの方々、そして31クルーのみんなに感謝します。本当にありがとうございました。
211小隊2学年新石学生がこの度カッター競技会を終えて思ったこと、感じたことを述べさせていただきます。
突然ですが、今回私は本番でカッターを漕ぐことはありませんでした。1ヵ月という短いカッター期間の始めに、膝を痛めてしまい、漕ぎ手として艇に乗ること、カッター期間を過ごすことを早くも断念せざるを得なくなったのです。「漕ぎ手としてメンバーに選ばれ、金クルーを取りたい」という大きな目標をなくして、どうしようかと悩んでいた私の目に、私より前にカッター訓練に参加することができないと診断された同じクルーの一人の姿が映りました。彼は、持病で早くも訓練に参加するなとドクターストップがかかり、一切の激しい運動を禁じられていました。同期と厳しさや辛さを共有できないことは非常に心苦しく後ろめたいものです。しかしながら、彼は消灯後にスタッフのところに赴いて漕ぎ手の改善すべき点を聞きに行き、それを本人たちに伝えて意識をさせたり、物品の準備など、影に日向にクルーのために働いていました。
そんな彼を見て、自分にも何かできることがあると考えた結果、艇指揮になることを決めました。それからは、漕ぎ手であった時以上に漕ぎについて勉強し、漕ぎ手やクルーに指摘して、時には言い争うこともありました。しかしながら、本番を迎え、今まで大隊内レースで一度も勝てなかった私たちが、違反によりタイム自体は2位となったものの、ベストを大幅に更新して着順では1位、敗者復活では、更にタイムを伸ばして、一時は大隊内で一番速いタイムを記録するほどの成長をみせてくれました。
防大生有志21名(女子学生、ベトナム留学生各1名含む。)は、平成23年5月3日(火)から7日(土)の間、日本財団主催のボランティア活動に参加して復興支援活動を経験しました。活動場所は牡鹿半島の宮城県石巻市鮎川で、汚泥や土砂等の片付けを一般大学生等とともに実施しました。
活動間には、防大元幹事の君塚JTF−TH司令官(統合任務部隊司令官、東北方面総監)から学生達に次のような激励のお言葉をいただきました。
1 貴重な時間、お金、労力を使って救援に来てくれたことに感謝する。
2 意気込んで現地に来たらボランティア活動の内容は、海岸のゴミ拾いだったかもしれないが、いろいろな人がいろいろな活動をして被災者を救援していることを理解してほしい。
また、このほか・ノも、JTF−THの活動内容についての説明も受けました。
参加した学生からは、「今回のボランティア活動を通じて学んだ経験や教訓を学生生活や学業に生かしていきたい。」と話していました。
防大生が被災地でボランティア活動
小川防衛副大臣が学校見学会を視察
今回のカッター競技会において、第3大隊は31クルーが銅クルーとして活躍しましたが、大隊順位は第4位という結果で終了しました。大隊責任者として、この結果には少々不服です。カッター競技会に関わらず、競技会は勝たなければ意味がないと思います。
しかし敗者として学ぶべきこともたくさんあります。また、結果に関わらず、クルーとしての2学年、カッタースタッフとしての3,4学年の両者それぞれが、このカッター競技会に向けての1ヶ月間の練習過程で得たものは、少なからず今後の生活に貢献するものであると考えます。
3大隊としての課題は今回の競技会における敗因を反省・研究していき、如何にして勝ちを手に入れるのかということです。この課題を活かして他競技会では3大隊が優勝を手にしたいと思います。
来場者の方からは、「防衛大学校の授業・訓練や学生舎の中は普段見ることができないので、いい体験ができました。」「自衛隊ということでもっと厳しく、固いイメージがありましたが、学生さんが生き生きとしていて、親切に回答してくれたので好感が持てました。」等の感想をいただきました。
次回「オープンキャンパス」は6月5日(日)と7月24日(日)の開催予定です。
百聞は一見に如かず。今年受験予定の方だけでなく、受験はまだちょっと先だけどという皆さんも、ご来校をお待ちしております。
具体的な実施内容や時程等は こちら からどうぞ。
防大かわら版バックナンバー
活動最終日に泥と瓦礫の除去や工具の回収を行った造船所の社長さんから、「津波の後には悲しいとか、感情そのものを失っていましたが、今日一緒に作業を進め、ようやく人の心を取り戻すことができました。」と涙ながらに述べられたのを受け、改めて今回のボランティア活動に参加して良かったと思うことができました。災害復興支援は単なるマンパワーに限らず、元気や勇気、想いを届けることができ、精神的な面における支援につながることを再認識しました。
今回のボランティア活動において学んだことや経験した多くのことを今後の糧にして、将来、幹部自衛官として任官した際に役立てたいと考えています。
最後に、被災された地域が1日も早く復旧されますことを心よりお祈り申し上げます。
カッター競技会は、新体制になってから最初の競技会であり、非常に重要なものです。今回は、半分抽選制であり、どのようにして、2学年全体の技能向上を図るかが、勝利に直結するものでした。また、練習時間が短い中で2学年は全力で練習に励み、3・4学年は定められた範囲を遵守して教育を行い、技能の向上を果たしてくれました。
カッター競技会に関しては、第3位という結果に終わりましたが、4大隊としては2学年をカッター競技会にだけ専念させるのではなく、学生舎における2学年としての役割、1学年に対する教育といった様々な責任を果たさせることによって、カッター競技会の目的である気力・体力の限界に挑戦させる事ができました。
最後に、競技会の敗因を研究し、来年度の責任者に申し送り、次の競技会や来年度のカッター競技会において4大隊が優勝を果たせるようにしていきたいです。
1カ月間という短い期間のなかで、カッターは私に本当にたくさんの経験、課題を与えてくれ、そしてクルーとの団結を教えてくれた。
私は本競技会において艇指揮という役職に就かせてもらった。その経緯については、私はもともと怪我をしており、カッター期間が始まる前から医者に艇に乗る事も不可能と言われていた。私自身も当時怪我をしている中でクルーをどうサポートしていけるのかを考えていたが、カッター期間が始まる直前・ノ医者から漕ぎ手でなければ艇に乗り、訓練に参加する許可を得る事が出来た。漕ぎ手になれない、また漕ぎ手の辛さが分からない分、艇指揮になるための勉強、努力を惜しまずに頑張れたと思う。このような経緯もありカッター競技会へはかなり高い意識を持って取り組むことが出来た。
実際にカッター競技会を終えてみて一番強く感じたことは意識の重要性である。何かに本気で取り組む時、意識の高さは積極性となり自然と形として現れてくるのだと学んだ。事実、私たち41クルーはそのことに気づくのが遅れ、個人の意識の差が大きくなりすぎて意識の統制が出来ず、失敗をしてしまった。
今回の教訓を活かし、押しつけられた形だけの統制ではなく、各個人がしっかりとした考えを持った上で意識を統制していきたい。これらの事だけでなく、カッター競技会で学んだたくさんの事を今後の生活に上手く活かしてがんばっていきたい。
カッター競技会を終えて 第1大隊クルー長 4学年 稲生健太郎
第1大隊は今年度のカッター競技会で11クルーが金クルーに輝いた他、大隊順位は2位という結果となりました。満足のいく結果となったクルー、そうでないクルーがありますがすべての2学年、スタッフが全力を尽くし、頑張り、努力をし得た結果であり評価できるものであったと感じています。
私はこのカッター期間中、直接2学年と触れ合う機会はありませんでしたが、各クルーが日に日に成長していく姿を本当に嬉しい気持ちで見ていました。私自身は後方支援に徹していました。やりたかったこと、しようとしていたことの全てを実施することはできませんでした。しかし後方支援がなければカッターはできない、その後方支援に携わっているという誇りを持ち勤務できたことを大変嬉しく思います。
大隊の全てのクルー、そしてスタッフ、ありがとう。
「カッター期間を終えて…」 第2大隊 2学年 新石 久也(大阪 清風高等高校)
カッター競技会を終えて 第1大隊 2学年 馬込 友理子(福岡県立修猷館高校卒)
三つ目は、女子のハンディキャップ制度である。内容としては、女子学生の漕手一人につき15秒のハンディである。前述のクルー抽選制により、女子学生が漕手として当たる可能性が少なからず起こりうる。その際、女子学生と男子学生では精神面では差が生じなくても、やはり、体力面では差が生じる。その差が「昨年度の課題」となり、この制度が導入された。事実、この制度により決勝の入賞順位が入れ替わった。 改善すべき点は存在するので、五十六期で反省を実施し、五十七期以降がより有意義なカッター競技会を送れるよう、良いものを残すまでが我々の職責である。
最後に、カッター訓練の意義について触れておきたい。二学年は、「旺盛な体力、気力及び強固な団結心を育成すること」である。三、四学年は、「指導力の向上」である。「指導」は、極めて重要なものであり、将来勤務においては避けては通れないものである。貴重な指導の訓練機会を得ることが出来たという認識の下で訓練を実施した。この長いようで、短かった三週間で得たものを礎として、各学生が成長してくれるものと確信する。
前期学生隊学生長を拝命して 4学年 舟津 貴正
この度、平成23年度前期学生隊学生長を拝命しました舟津貴正と申します。
勤務を開始して1ヶ月が経ちましたが、この1ヶ月間は新体制の基盤確立のために1学年の受け入れ準備をはじめとする多くの業務に取り組んできました。その際に多くの困難に直面しましたが、幕僚や付学生をはじめとする多くの学生たちと共に正面から真摯に取り組んできました。