衛星設計コンテスト

 


【受賞名称】

第18回衛星設計コンテスト

地球電磁気・地球惑星圏学会賞

 

【受賞者】

本科 第4学年 航空宇宙工学科 石黒 巧眞(写真中)

本科 第4学年 航空宇宙工学科 滝口 謙介(写真右)

理工学研究科前期課程 2等海尉 齋藤 健太(写真左)

 

【受賞年月日】

平成22年11月20日

 

【受賞作品名】

電離圏観測衛星群 Ionoss

 


【受賞者のコメント】

今回、衛星設計コンテストにおいて「Ionoss」が地球電磁気・地球惑星圏学会賞を受賞させていただきました。衛星の設計に当たり、ほとんど知識のなかった私はゼロから衛星を設計するという創造的な作業に大変苦労しましたが、学会で発表するという貴重な経験をさせていただきました。共に設計を行った齋藤学生と滝口学生に心から感謝を申し上げたいと思います。

(石黒 巧眞)

 

規律正しい集団生活を送りながら限られた時間と厳しい環境下で各々が一生懸命努力し、結果を出すことができました。苦心しながらも知恵を振り絞り学び得たものは結果以上の価値があると思います。この成果を無駄にすることなく、これからも研究に邁進していく所存です。

(滝口 謙介)

 

コンテストではミッション部のフィージビリティスタビリティ及び模型作製の補佐をしていました。さまざまな技術的な問題を乗り越えることができたのは1つのチームとして力を合わせた結果だと感じています。このモノ作りの喜び、成し遂げた達成感をより多くの人に体験してもらいたいと思います。

(齋藤 健太)

 

 

【衛星設計コンテスト】

全国の大学院、大学及び高等専門学校等の学生を対象とした宇宙ミッションについてのアイデアや衛星の設計を競うコンテストであり、日本機械学会や日本航空宇宙学会、地球電磁気・地球惑星圏学会などが共同で主催している。宇宙開発のすそ野の拡大などを目的とし、1992年から開催されており、第18回大会には、東京工業大学、名古屋大学をはじめとして31チームが応募し、書類審査にて9チームに絞られた後、最終審査会が開催された。

 

【地球電磁気・地球惑星圏学会賞】

衛星設計コンテストに応募した衛星の中から地球や太陽系惑星などの観測に関し、優秀と認められたものに贈られる賞で、毎年1件のみの表彰となる。なお、地球電磁気・地球惑星圏学会は昭和22年に創立された地球電磁気学及び地球惑星圏科学に関連する学術並びにその応用技術の進歩に寄与することを目的とした学会である。

 

【電離圏観測衛星群 Ionoss】

フォーメーションフライトとテザーシステムを利用し、多数の衛星を協調させて局所的及び大局的に電離圏を観測する衛星群システムを提案した。電離圏の観測は、近年、衛星による地震予知への応用としても関心が高まっており、本衛星群は、そのための基礎データを収集することを目的としている。この衛星群で得られた結果を早期の地震予知に役立てることで地震発生に伴う被害を減少させることが期待できる。