防大かわら版VOL.83

2017年07月11日

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入校3か月所感(各大隊)

1学年 松井 愛  私立白百合学園高等学校(東京都出身)

私は防衛大学校への入校を熱望し、4月5日に念願が叶い防衛大学校学生となることが出来ました。入校して早2か月、ここでの生活は想像していた以上に厳しいものでした。朝、起きてすぐにベッドの毛布やシーツを綺麗に畳む起床動作、人員を確認する点呼、公共場所の清掃、端正な容儀を保つための着こなし。そのどれもが精度、覇気、素早さを求められ、体力と精神力が必要と感じるものです。そのような新鮮かつ忙しく思える生活の中、実感したのは同期の大切さでした。同期は、各々が苦手な部分を補い合って、助け合い、高め合うとともに、休日には共に羽を伸ばす最高の仲間です。女子学生が少ないため、私の部屋には同期がおらず、大変なことも多いですが、他の部屋の同期が助けてくれることも多く、心の支えとなっています。いつも意見が合うわけではありませんが、苦労を共に乗り越えるたびに増す一体感は、達成感を得て、日々の活力となっています。 これからの道のりは長く険しいものだと思いますが、同期とともに全力で乗り越え、楽しみ、自分だけでなく皆が成長していく喜びを分かち合いたいと思います。

最前列1番右の学生が本人

交友会活動(グライダー部)操縦席の学生が本人

1学年 白川 丈翔 私立洛南高等学校(大阪府出身)

私は中学校の頃から戦闘機パイロットを志しており、念願叶って防衛大学校に入校することができました。厳しい生活が続くことは聞いていましたが実際に過ごしてみると想像以上でした。指導を受けて是正し、勉学・校友会(部活動)・訓練に励む忙しい毎日で一息つけるのは休日のみでした。指導されたことが自分で改善できず、心が折れそうになり、この生活が自分に向いているのか考えて寝られない日もありました。しかし、そんな生活に慣れてくるとふと毎日成長している自分に気付きました。知・徳・体の面から見ると、まず知の面では大学の勉強をしつつ自衛官に必要な知識を身につけ、徳の面では助け合いの精神や指揮する者の心構えを学び、体の面では訓練や校友会で練成に励んでいます。そして、私が学んだそれらの中で最も難しいながらも身につけたいと思ったのは「時間を作る」ことです。これは行動を迅速にし、空き時間を有効に使うということで、先見性・判断力・機敏さなどが求められます。これらを同時に発揮するのは難しく、現在も習得できるよう努力しています。高校の頃はそのような事を考えることがなく入校当初は全くできませんでしたが、最近ではその努力のおかげで自分の時間を作れるようになってきました。私が前述した資質を完全に身につける事は日本では防衛大学校でしか成せないものだと思います。これから試験や訓練等大変なこともあると思いますが、同期と共に頑張っていきます。

(外出時の写真・中央)

(同部屋同期との写真・中央)

1学年 石橋 晃志 福岡県立伝習館高校(福岡県出身)

入校して早3か月が経過しました。この3か月は人生の中で最も濃密な日々であると同時に、毎日至る所で様々な「重さ」を感じる生活でした。生活の中で特に衝撃を受けた3つの「重さ」が今の私の基盤となっています。一つ目は「武器の重さ」です。各人に貸与される小銃は物理的には4㎏弱の重さしかありません。しかし、人を殺める事ができることと、それを貸与される意味を考えると腕にはその何倍もの重さがかかっているように感じられました。防大生たる立場を実感した瞬間であり、この日から生活のすべてにおける責任を感じるようになりました。二つ目は「指導の重さ」です。着校前、私は防衛大学校の上級生の指導はただ厳しいものとしか考えていませんでした。しかし、実際に受けた上級生からの指導はどれも論理的であり、また意味のあるものです。考えを巡らせればすべてが将来の自衛官人生や任務へとつながります。それだけに上級生の言葉の一つ一つには重さがあり謙虚に受け止められます。三つ目は「両親の存在の重さ」です。私たちは防衛大学校に入校した瞬間からもはや親に頼ることはできません。今までいかに親にお世話になっていたのかを改めて実感させられると同時に感謝の気持ちがこみ上げてきました。恩返しの意味も含めてこれからの防衛大学校の生活に励みたいと思っています。ここ防衛大学校では一緒に入校した同期をはじめ、対番と呼ばれる新入生をマンツーマンで世話してくれる上級生、部屋・小隊・中隊・大隊の上級生など様々な人と交流を結び自分を見つめ直すことができます。この人間関係も防衛大学校では大事な柱です。「初心忘るべからず」の精神を以て、同期と団結し、尊敬する上級生を目標にこれからの生活に励んでいきたいと思います。

部屋の上級生や小隊の仲間たちと (最左翼 本人)

上対番と(右側本人)

1学年 森表 拓哉 山口県立徳山高等学校(山口県出身)

入校して早3か月がたった。この3か月は時間に追われる毎日だった。今までの生活とは異なり空いた時間を見つけては清掃、制服のアイロンがけ、ベットメイクなどを実施しなければならない。また、授業、訓練、朝食等に行くのも全て中隊の同期(1学年)と行動し、単独で行動することはほとんどありません。このような生活の中、この3か月で、同期の大切さを実感しています。限られた時間内では自分一人でできることは限られており、自分の失敗が中隊の同期皆に迷惑をかけてしまうこともあります。そんな時は、皆で助け合わなければ乗り切れず、私も何度も同期に助けられました。辛いと思うこともありますが、助けてくれる同期はたくさんいます。これほど同期の大切さを実感したのは初めてです。このようなことは、防衛大学校に入校したからこそ学ぶことができたと思います。防衛大学校の生活には全て意味があり、自分が幹部自衛官となる際に必要な素養を様々な形で日々学ぶことができていると思います。私の目標は将来、誰からも信頼される幹部自衛官になることです。防衛大学校での生活、自衛隊員としての人生は始まったばかりですが、同期を大切に自分の将来に向けて頑張っていきたいと思います。

同じ部屋の学生と共に(後列左から3番目が本人)

訓練の様子

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