地球海洋学科

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私たちが住む惑星地球について教育研究するのが目的です。総合的な視野に立ち、地球環境を理解できる人材を育成するために、地球惑星の自然現象について基礎と専門教育を行います。
 教育研究分野としては、大気の運動について知る大気科学、航空管制のための航空気象、地球内部と地震を理解するための固体地球科学、宇宙や地球惑星を調査する宇宙惑星リモートセンシング、音波伝搬により海洋構造を調べる海洋音響学、海洋の熱、氷、運動量を追跡する海洋探知情報、海中音波の探知方式に関する海洋探知システムなどがあります。

何を学ぶ?どう学ぶ?

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第2学年では地球海洋学の基礎的な授業、第3学年では様々な分野の授業、第4学年では自由にテーマを選んで卒業研究が行われます。台風、ダウンバースト、航空気象、気象レーダー観測、都市の温暖化、海氷、海流、エルニーニョ、地震、マントル対流、銀河、太陽、宇宙天気、水中音響探知システム、海洋音響トモグラフィーなどの研究が行われています。卒業研究は興味のあるテーマをもとに観測や実験・解析・理論を通して教官と議論しながらまとめていきます。

主な専門科目とその概要

気象学概論

太陽放射、大気大循環、大気に働く力、気圧と風、水蒸気と雲、温帯低気圧と台風、気団と前線など、地球を取り巻く大気中で起る様々な現象について基礎的な知識を学びます。

航空気象学

航空機の運用に関する気象現象、例えば、低層ウィンドシアや、晴天乱気流などについて学びます。

地圏環境科学

岩石圏、気圏、水圏を含む地圏における地球内部構造などの基礎的な知識と、3圏の相互作用について学びます。

天文学

我々の活動する地球という天体に関して、宇宙物理学的観点からその存在意義を探ります。さらに、地球が宇宙空間においてどのような存在環境にあるのかを、太陽物理学および地球学的観点から実証的に学びます。

海洋学

地球表面の70パーセントを占める海洋について、海水の働き、水温と塩分の分布、海洋の熱収支、海洋の循環、波と潮汐など全般的な知識を学びます。

海洋音響計測

海洋音響に関する基礎と応用、例えば、波動方程式、水中音波の反射と透過、海洋音響トモグラフィーなどについて学びます。

観測地球物理学

地球上における地震・火山などの自然災害と地球環境の観測のための知識と、観測結果からわかる地震や環境問題について学びます。

海洋探知工学

水中音波の基礎理論を学び、水中音波による水中物体探知に関する知識を学びます。

リモートセンシング

大気・海洋・地球表層を観測するためのリモートセンシングについて、その原理、可視光・赤外・マイクロ波の各リモートセンシングの基礎を学びます。

授業科目と単位数

教育・訓練