受験生のための防大相談室

Q1 なぜ「大学」ではなく「大学校」なの?

A1

防衛大学校は、文部科学省所管の学校ではなく、「将来、陸上・海上・航空の各自衛隊の幹部自衛官となるべき者を養成するため」に防衛省設置法によって設立された、防衛省所管の学校です。国の予算で設立された学校であっても、文部科学省所管でないために「大学校」と呼ばれています。
 防衛大学校の教育課程は文部科学省の定めた大学設置基準に準拠した教育を行っております。卒業生には、(独)大学評価・学位授与機構による外部審査を受けた後に学位(学士)が授与されます。

Q2 大学院はあるの?

A2

本校には、大学院に相当する「研究科」が設置されており、卒業後、幹部自衛官として数年間勤務した後、研究科に進む道もあります。修業年限は2年間で定員は1学年につき理工学研究科前期課程が90名で、総合安全保障研究科前期課程が20名となっています。卒業時、(独)大学評価・学位授与機構の論文審査と試験に合格すると、「修士」の学位が授与されます。

Q3 授業料がかからないって本当?

A3

防衛大学校学生は自衛隊員(特別職国家公務員)であり、学業、訓練に専念することが仕事です。このため入学金や授業料がかからないばかりか、毎月学生手当として給与が支給されます。したがって、一般大学とは違い、自分の都合だけで授業や訓練を休んだりすることはできません。

Q4 学生手当はいくらもらえる?

A4

防衛大学校学生には毎月109,400円(平成27年4月現在)が支給されます。このほかにも年2回(6月、12月)の期末手当(いわゆるボーナス、年約339,000円)も支給されます。支給される学生手当からは、共済組合掛金、団体保険掛金等が控除され、実際の受取額は約91,000円になります。

Q5 体力に自信がないけれど大丈夫?

A5

幹部自衛官には高いレベルの体力が必要です。学生は体育、訓練及び校友会活動を通じて強靭な体力を育成しなければなりません。体力については各学年ごとに目標値が設定されており、目標に到達しない学生については、科学的かつ合理的な体力向上のためのプログラムが組まれています。

Q6 校友会活動ってなに?

A6

校友会活動は、いわゆるクラブ活動のことで「教育・訓練」及び「規律ある団体生活(学生舎生活)」と並んで本校教育方針の三本柱として位置づけられるものです。よって、原則として全員が運動部(吹奏楽部、儀仗隊を含む)に加入するとともに、文化部活動も活発に行われています。これらの活動に必要な施設・器材も逐次設備・拡充が図られています。

Q7 自宅通学はできるの?

A7

学生は全員入校と同時に学生舎で生活することが義務づけられ、自宅から通うことはできません。学生舎には自習室、寝室、集会室、シャワー室、洗濯室等の設備があります。自習室と寝室は8人部屋(基準)となっており、第1学年から第4学年までの学生が同じ部屋で一緒に生活します。(4月から8月までは、第4学年2名(程度)、第3学年2名(程度)と第1学年4名(程度)の部屋分けとなります。)

Q8 外出や外泊はできるの?

A8

土曜日は8:00〜23:20まで、日曜と祝日は8:00〜22:20まで外出ができます。
 第2学年以上は、週末に外泊できますが、回数(基準:第2学年は年間11回、第3学年は年間16回、第4学年は年間21回)に制限があります。第1学年は特別の理由(校友会活動等)により必要と認められたとき以外は外泊はできません。また、第1学年は外出時に制服を着用することが義務づけられています。

Q9 アルバイトはできるの?

A9

防衛大学校の学生は自衛隊員(特別職国家公務員)であることから、アルバイトはできません。

Q10 学校行事にはどんなものがあるの?

A10

入校式、卒業式、開校記念祭などの3大行事のほか、各種競技会、観閲式、文化部発表会、卒業ダンスパーティー、産土祭(誕生会)などの行事があります。

Q11 要員配分ってなんのこと?

A11

卒業後、陸上・海上・航空の各自衛隊のうち、どの自衛官となるのかを決めることを要員配分といい、第2学年進級時に、本人の希望や適正、成績などを踏まえた上で決定します。
 陸上・海上・航空の要員配分の割合は概ね2:1:1で、その際パイロットになるためには、身体検査や適性検査があり、視力が両眼とも裸眼で0.2以上などの条件が設定されています。
 決定後は、それぞれの要員別の専門教育や訓練を受けることになります。

Q12 転職状況を教えて?

A12

防衛大学校は「将来の幹部自衛官となるべき者」を養成する学校であり、在校中に転職活動をすることは禁じられています。
 本校を卒業すると、陸上・海上・航空の各自衛隊の自衛官(曹長)に任官し、幹部候補生として、それぞれの幹部候補生学校(陸上:福岡県久留米市、海上:広島県江田島市、航空:奈良県奈良市)に入校し教育を受けます。
 その後部隊又は海上勤務を経て、防衛大学校卒業後約1年で初級幹部自衛官である3尉に任命されます。

Q13 留学制度はあるの?

A13

本校には、1週間から1年間程度の海外留学制度があります。留学先はアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、韓国、シンガポール、タイ、中国、ドイツ、フランス、カタール、ブラジル等の士官学校等で、成績や語学力を考慮した上で毎年約40名が選抜され派遣されます。本校においても諸外国との友好・親善を促進することを目的として、アメリカ、インドネシア、オーストラリア、韓国、カンボジア、シンガポール、タイ、東ティモール、フランス、フィリピン、ベトナム、モンゴル、ラオス等からの留学生を受け入れています。

Q14 訓練ってどのくらいするの?

A14

訓練には主に第1学年時に履修する共通訓練と、第2学年から陸上・海上・航空の各要員別に履修する専門訓練があります。
 週1回2時間の訓練の他、春(約1週間)、夏(約1ヶ月)、秋(約1週間)、冬(約1週間)に集中的に行われる定期訓練があります。

Q15 キャリアプラン(CareerPlan)はどうなっているの?

A15

防衛大学校卒業後は、陸・海・空曹長に任命され、幹部候補生学校(陸上:福岡県久留米市、海上:広島県江田島市、航空:奈良県奈良市)における教育を受け、その後部隊又は海上勤務などを経て、防衛大学校卒業後約1年で幹部自衛官(3等陸・海・空尉)に任命されます。
 その後、部隊又は海上勤務をはじめ、各種課程教育、技術教育、および語学教育を履修するほか、本校理工学研究科および総合安全保障研究科における教育、国内外大学院の修士課程・博士課程への入学や、一般大学での研修、外国の軍学校に留学する機会もあります。
 こうして幹部としての道を進み、さらに自己の能力と努力に経験と研修を重ね、自衛隊を運用することなど、国の防衛の大任を果たす重要な地位につくことができます。

階級昇任の流れ図

Q16 定期試験はいつ?

A16

学期末(例年前期が10月上旬、後期が2月末)にそれぞれ1週間行われます。
 試験の結果は、秀・優・良・可・不可の5段階で評価され、第1学年では35単位以上取得できないと留年となり、同じ理由で2回留年すると退校になります。

Q17 学科は選べるの?

A17

第2学年進級時に各学科への配分(専門配分)が行われます。学科は全部で14学科(人社系3学科、理工系11学科)あり、これは本人の希望及び成績に応じて決定されます。
 理工系の学科の場合、そのほとんどが物理系の学科であるため、物理が大変重要な科目となります。高校時代に少なくとも物理基礎(物理Ⅰ)を履修しておくことが必要です。
 理工学専攻は、学科に進む前にまず専門基礎である数学、物理、化学が必須科目であり、人文、社会科学専攻においても教養教育として数学、物理及び化学は必修科目となります。

Q18 学生隊ってなに?

A18

防衛大学校の学生は、全員が入校と同時に学生隊に属し、学生舎において4年間の共同生活を送ることになります。
 学生隊とは、学生の共同生活を円滑にし、自律心を養うため全学生により構成される学生組織です。学生は決められた日課に従い、規律正しい生活を送ります。また、各学年ごとに用務が振り分けられており、一例として学生舎の清掃(朝・夕)、食事当番などがあります。最初は今までとの生活環境の違いから不自由を感じるかもしれませんが、規律ある団体生活を送ることで知らず知らずに幹部自衛官としての資質が養われていきます。

Q19 私服は許される?

A19

学生は定められた制服等を着用しなければなりませんが、外出を許可され、または休暇を与えられて校外において私用で行動する場合などには、私服を着用できます。ただし、第1学年は外出時においても制服を着用することが義務付けられています。
 また、勉学及び日用品(携帯電話、ヘアドライヤー、電気カミソリ、パソコン等)以外の電気器具、私服、自転車等の私有物は校内において所持できません。車両(自転車やバイク)の購入及び保有もできません。

Q20 運転免許はとれる?

A20

運転免許証の取得を希望する学生は、指導教官の許可を受け、外出時または休暇時を利用して、民間の自動車学校に通うことができます。
 車両の運転についても、事前に届け出ることにより、外出時または休暇時に限り許可されます。(自動二輪は除く。)

Q21 学生舎でお酒を飲んではダメ?

A21

校内においては、酒類を所持し、または飲酒することはできませんが、学校長が主催する会合等へ参加する場合等に限って飲酒することができます。
 また、第1学年は成人であっても、原則として飲酒することはできません。

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