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海上自衛隊は周囲を海に囲まれた我が国の生命線である、海洋の自由で安全な利用を守るため、日々警戒監視や訓練等に取り組んでいます。

しらせ(砕氷艦:AGB5003) SHIRASE(Ice Breaker)

紹 介



 砕氷艦「しらせ」は、海上自衛隊に所属する自衛艦で、南極地域観測協力を行う我が国唯一の砕氷艦であり、物資及び人員の輸送、観測支援などの任務があります。
 我が国の南極地域観測事業が開始されたのは、昭和32年(1957年)7月から昭和33年(1958年) 12月までの18か月間にかけて実施された国際地球観測年への参加が契機となり、この間海上保安庁の「宗谷」が輸送を行いましたが、 第6次観測をもって打ち切ることが正式決定され、昭和37年(1962年)2月8日昭和基地の閉鎖、人員資材の撤去を完了、4月17日「宗谷」の東京港帰着をもって南極地域観測事業は一旦打ち切られました。
 その後昭和40年(1965年)に、南極地域観測を再開し輸送は防衛庁が担当することが決定され、老朽化した「宗谷」に代わり、 新砕氷艦「ふじ」が昭和40年(1965年)3月18日皇太子、同妃殿下ご臨席の元に進水、同年11月20日に第7次観測のため南極に向け出港しました。
 こうして海上自衛隊の南極地域観測協力は始まったのです。


沿 革

しらせ
平成19年3月15日
起工
平成20年4月16日
進水
平成21年5月20日
就役

性能要目

しらせ
基準排水量
12,500トン
全長
138メートル
28メートル
しらせ
深さ
15.9メートル
喫水
9.2メートル
推進方式
ディーゼル電気推進
しらせ
軸出力
30,000馬力
最大速力
19.5ノット
(時速約36.0km/h)
定員
乗組員179名、観測隊員等80名       
砕氷能力       
氷厚約1.5メートルの平坦氷海域を3ノットで連続砕氷可能

砕氷のしくみ
ラミング(チャージング)砕氷:氷厚約1.5メートル以上の氷は、一旦艦を200~300メートル後退させ、最大馬力で前進し、氷に体当たりするとともに氷に乗り上げ、艦の自重で氷を砕きます。


編 成