砕氷艦「しらせ」は、海上自衛隊に所属する自衛艦で、南極地域観測協力を行う我が国唯一の砕氷艦であり、物資及び人員の輸送、観測支援などの任務があります。
我が国の南極地域観測事業が開始されたのは、昭和32年(1957年)7月から昭和33年(1958年)
12月までの18か月間にかけて実施された国際地球観測年への参加が契機となり、この間海上保安庁の「宗谷」が輸送を行いましたが、
第6次観測をもって打ち切ることが正式決定され、昭和37年(1962年)2月8日昭和基地の閉鎖、人員資材の撤去を完了、4月17日「宗谷」の東京港帰着をもって南極地域観測事業は一旦打ち切られました。
その後昭和40年(1965年)に、南極地域観測を再開し輸送は防衛庁が担当することが決定され、老朽化した「宗谷」に代わり、
新砕氷艦「ふじ」が昭和40年(1965年)3月18日皇太子、同妃殿下ご臨席の元に進水、同年11月20日に第7次観測のため南極に向け出港しました。
こうして海上自衛隊の南極地域観測協力は始まったのです。
砕氷のしくみ
ラミング(チャージング)砕氷:氷厚約1.5メートル以上の氷は、一旦艦を200~300メートル後退させ、最大馬力で前進し、氷に体当たりするとともに氷に乗り上げ、艦の自重で氷を砕きます。
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