塊炭は、明治末年頃まで旧海軍艦艇に使用された燃料の名称です。
これは石炭を固形化してつくられるもので運搬や艦艇搭載には便利ですが、塊炭を燃焼すると煙突から黒煙を排出するため、戦術的に敵艦から自艦が視認されやすいという欠点があります。
従って、塊炭は随時無煙炭に置き換えられ、更にその後エンジンの換装に伴って、石炭燃料は重油に切り替えられることとなりました。

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