この書は、日本海海戦時の航海参謀飯田久恒少佐が、東郷元帥から特別に受けた縦30センチ横40センチのもので、署名の前段に「戊申夏」(ぼしんなつ)と記されています。
これは明治41年(西暦1908年)にあたり、人心が次第に浮華(ふか)に流れているとして、明治天皇の「戊申詔書」(ぼしんしょうしょ)により国民の上下一致(しょうかいっち)や勤倹を説き、国富増強にあたれと国民強化が図られた年であり、 「忍」の一字の意味が理解できます。
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