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垂秀夫・前在中華人民共和国特命全権大使(現:立命館大学教授)による講演の実施等について

 4月11日、自衛艦隊は、垂秀夫・前在中華人民共和国特命全権大使(現:立命館大学教授)を招聘して部外講師講話を実施しました。
 垂氏は、38年余りにわたり、外交官として主に中国との外交の最前線に立ち、我が国の国益のために奉職された貴重な経験談を交えて、「人生の選択」、「天命」、「戦略的思考」をテーマに講話されました。垂氏は講話の最後に、「見義不爲、無勇也(義を見て為さざるは、勇無きなり)」という論語の一説を引用され、聴講者を激励されました。
 聴講した自衛艦隊の各級指揮官及び隊員は、自らに与えられた職務・職責に対して真摯に取り組むことの重要性を再認識するとともに、外交と防衛という両輪を如何に調和させて我が国及びインド太平洋地域の平和と安定に結び付けるか等、それぞれが問題認識を新たにしました。
 講話後、自衛艦隊司令官 齋藤聡海将は、垂氏と懇談し、より複雑さを増す国際情勢等について意見交換するとともに、外務省退官後も精力的に活動されている垂氏に自衛艦隊の現状を理解いただく目的で横須賀基地及び護衛艦「たかなみ」の研修支援を実施しました。
 自衛艦隊は、即応態勢を維持し、我が国の防衛のみならず、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、同盟国・同志国海軍と協働して、インド太平洋地域の平和と安定に寄与しています。