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派遣海賊対処行動部隊との定例懇談の実施について

 自衛艦隊司令官 齋藤聡海将は、派遣海賊対処行動水上部隊・航空部隊・支援隊の各部隊との定例懇談を実施し、遠く異国の地において任務に従事している各部隊の成果を直接把握するとともに、生活する上での不具合事項等の改善を行っています。
 現在、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処任務には、護衛艦×1隻、P-3C哨戒機×1機、ジブチ拠点支援隊の隊員合計約380名が従事しています。
 齋藤司令官は、「紅海では、イエメンにあるホーシー派からイスラエル等の関連船舶に対してミサイル攻撃が散発的に行われ、一部でアデン湾に対してもミサイルの発射が認められる等、世界経済を支える海上交通路に大きな影響が発生している。このような地域情勢の悪化と海上プレゼンスの低下は、ソマリア沖・アデン湾における海賊の活動が再び活発化する素地にもなり得ることから、各部隊にあっては、情報収集と安全確保を万全に実施した上で、海洋秩序の維持という崇高な使命を誇りとして、海賊対処任務に引き続き誠意をもって取り組むことを期待する。」と述べました。
 これに対して、各部隊指揮官は、活動拠点があるジブチ共和国をはじめとした関係各国や海賊対処に関する多国籍海上部隊である第151連合任務部隊(CTF151)との連携や連絡を密とし、高い緊張感をもって安全確保に万全を期すとともに、高い士気を維持して、与えられた任務に全力を尽くすと報告しました。
 自衛艦隊は、我が国の防衛に関して即応態勢を維持するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて同盟国・同志国と協働して、インド太平洋海域の平和と安定に寄与しています。