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令和6年能登半島地震に係る支援について

 自衛艦隊は、令和6年1月1日に発生した能登半島地震に際し、第4航空群所属P-1哨戒機、第2航空群所属P-3C哨戒機及び第23航空隊所属SH-60K哨戒ヘリ、護衛艦「あさぎり」、「すずなみ」を速やかに派遣し、海上・航空偵察を行いました。1月19日までに、護衛艦「せとぎり」、「せんだい」、「すずなみ」、「あさぎり」、「ありあけ」、「さわぎり」、「ゆうだち」、「おおよど」、「はまぎり」、輸送艦「おおすみ」、舞鶴地方隊隷下のミサイル艇「はやぶさ」、多用途支援艦「ひうち」、掃海艇「はつしま」、「あいしま」、水中処分母船1号、呉地方隊隷下の油槽船1号を含む累計艦艇16隻、P-1哨戒機、P-3C哨戒機、SH-60J/K哨戒ヘリ、地上で活動する隊員、約1,100人が舞鶴地方総監指揮のもと、継続して被災地支援を行っています。
 海上では、護衛艦、LCAC、艦載ヘリ等から、孤立した被災地に飲料水・毛布などの物資輸送、被災地からの患者輸送、道路復旧等に使用する重機等の輸送を、地上では、被災者が心の平穏を少しでも取り戻せるように、入浴支援・巡回医療支援等を実施しています。
 このように、海上自衛隊は、平素の訓練で培った能力を最大限活用し、孤立した地域を含めた被災地から、一人も取り残すことなく救助し、被災された皆様が一日でも早く元の生活を取り戻せるように支援を続けていきます。
 また、この災害の中でも、自衛艦隊は即応態勢を維持し、我が国の平和と安全及び国民の生命・生活・財産を守るため、24時間隙の無い警戒監視及び各種任務を行っています。日本周辺においては、護衛艦による同盟国・同志国との共同訓練を通し、我が国の盤石な守りを固めています。更に、ソマリア沖・アデン湾、ジブチにおいて、ヘリコプター搭載型護衛艦、P-3C哨戒機、そしてこれら部隊を支援する部隊が海賊対処行動を実施し、我が国の経済を支える海上交通路の安全確保に尽力しています。
 自衛艦隊は、被災地の一日でも早い復興に取り組むとともに、我が国周辺及びインド太平洋地域の安定した安全保障環境の構築に向けて、同盟国・同志国軍と協働してまいります。