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第45次派遣海賊対処行動水上部隊(護衛艦「いかづち」)の帰国について

 12月16日、第45次派遣海賊対処行動水上部隊の護衛艦「いかづち」は、横須賀基地に帰国しました。
 自衛艦隊司令官 齋藤聡海将は、「『いかづち』は、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動に加え、アラビア海北部及びオマーン湾における情報収集活動に従事し、見事その任務を完遂した。安全保障環境がいっそう厳しさを増す中、田中艦長による指揮のもと、若年隊員から経験豊富な隊員に至るまで、一致団結して事に臨む姿勢に、諸官の国民を守る、そして豊かな海を守るという強い意志を感じた。諸官の任務に臨むひたむきな姿は、世間一般に知られることはなかったが、私は、諸官こそ『名もなきヒーロー』であると確信し、指揮官として心から誇りに思う。約半年という長期にわたる派遣に伴い、ご家族・ご友人の皆様方には様々なご心配、ご不便をおかけしたことと拝察いたします。今回の任務の達成は、まさに皆様方の温かいご支援と深いご理解の賜でもあります。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。」と訓示するとともに、優秀隊員にチャレンジコインを贈呈しました。
 帰国に際して、艦長の田中宏明2等海佐は、「本艦は、本行動を通じて、アデン湾を航行する船舶の安全及び周辺地域の安定に貢献するとともに、同志国海軍との様々な防衛交流を通じて、各国との友好関係及び相互理解の深化を図り、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に寄与できました。部隊の任務完遂に対する皆様の温かいご支援に感謝するとともに、引き続き「いかづち」は国民の負託に応えるため職務に邁進します。」との所見を述べました。
 自衛艦隊は、即応態勢を維持し、我が国の防衛のみならず、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて同盟国・同志国と協働して、インド太平洋海域の平和と安定に寄与しています。