NEWS

米比主催多国間共同訓練(EXERCISE SAMA SAMA2023)への参加について

 10月2日~13日、第46次派遣海賊対処行動水上部隊として活動海域に進出中の護衛艦「あけぼの」は、米比主催多国間共同訓練(EXERCISE SAMA SAMA 2023)に参加しました。訓練は停泊フェーズと洋上フェーズに分けて実施され、停泊フェーズでは、海洋状況把握(MDA:Maritime Domain Awareness)や国際法、医療に関わる専門者会合に参加し、洋上フェーズでは、捜索・救難訓練及び洋上補給等を実施し、戦術技量の向上に加え、参加国海軍との連携の強化及び相互運用性の向上を図りました。本訓練には、米海軍から駆逐艦「デューイ」、補給艦「ウォリー・シラー」、比海軍からフリゲート「アントニオ・ルナ」、C-90(海自が無償譲渡した旧TC-90)、加海軍からフリゲート「バンクーバー」、英海軍から哨戒艦「スペイ」がそれぞれ参加しました。
 本共同訓練の開会式に参加するためフィリピンを訪問していた護衛艦隊司令官 福田達也海将は、米海軍第7艦隊司令官カール・トーマス中将及び比海軍司令官トリビオ・アダシ中将等との日米比艦隊司令官懇談に参加しました。懇談後、同司令官は「力による一方的な現状変更やその試みは、法の支配に基づく国際秩序に対する深刻な挑戦であり、国際秩序に反する行いを許容しない安全保障環境を創出するため、自衛艦隊(護衛艦隊)は、日米比3か国での共同訓練等の実施を通じて、3か国の連携の更なる強化に努めるとともに、積極的に海上プレゼンスを示してまいる所存です。本訓練に参加した護衛艦『あけぼの』は、今後アデン湾に進出し、比海軍カリド大佐が率いるCTF151の下で海賊対処活動等を実施する予定です。今後も、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、米比海軍をはじめとした同盟国・同志国海軍とともに、地域の平和と安定の確保に尽力していきます。」とコメントしました。
 自衛艦隊は、即応態勢を維持し、わが国の防衛に万全を尽くすとともに、力による一方的な現状変更を許容しない安全保障環境を創出するための「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、同盟国・同志国と協働して、インド太平洋地域及び国際社会の平和と安定に貢献しています。