NEWS

ベトナム人民軍総参謀長兼国防副大臣の来訪について

 10月12日、自衛艦隊司令官 齋藤聡海将は、ベトナム人民軍総参謀長兼国防副大臣 グエン・タン・クオン陸軍上級中将の来訪を受けました。
 本年、我が国とベトナム社会主義共和国は、外交関係樹立50周年に加え、日ASEAN友好協力50周年の節目を迎えました。また、ASEANが推進している「AOIP(インド太平洋に関するASEANアウトルック)」は、我が国が推進する「FOIP(自由で開かれたインド太平洋戦略)」と多くの本質的な共通点を有しており、我が国は全面的にこれを支持しています。
 この両国の重要な節目の年に、海上自衛隊・自衛艦隊は、令和5年度インド太平洋方面派遣(IPD23:The Indo-Pacific Deployment 2023)第1水上部隊の護衛艦「いずも」及び同「さみだれ」を同国カムランに寄港させ、各種交流行事及び同国海軍との親善訓練を実施させる等、日越海軍種間においても相互理解及び友好親善の深化を図っています。
 懇談において、両指揮官は、海軍種は自国防衛のみではなく、地震・津波などの被害による国際緊急援助活動や海賊対処活動などの分野でも重要な役割を果たしていることを確認するとともに、地域の平和と安定のため「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、今後も、人的交流、潜水医学や水中不発弾処理等の分野における能力構築支援を継続し、日越2国間及び多国間の枠組みでの防衛協力・交流を推進していくことで一致しました。
 自衛艦隊は、即応態勢を維持し、わが国の防衛に万全を尽くすとともに、力による一方的な現状変更を許容しない安全保障環境を創出するための「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、同盟国・同志国と協働して、インド太平洋地域及び国際社会の平和と安定に貢献しています。