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米海軍空母「ロナルド・レーガン」艦上における日米韓艦隊司令官懇談について

 10月8日、自衛艦隊司令官 齋藤聡海将は、東シナ海で活動中の米海軍空母「ロナルド・レーガン」において開催された、米海軍第7艦隊司令官 カール・トーマス中将及び韓国海軍艦隊司令官 キム・ミョンス中将との日米韓艦隊司令官懇談に参加し、3か国を取り巻く安全保障環境上の課題に対して足並みを揃え、海上を基盤とした3か国間の安全保障協力の強化について協議しました。
 懇談の中で齋藤司令官は、「力による一方的な現状変更やその試みは、法の支配に基づく国際秩序に対する深刻な挑戦である。こういった国際秩序に反する行いを許容しない安全保障環境を創出するために、日米韓海軍種が引き続き強固に連携するとともに、インド太平洋地域の友好国海軍との協力を一層深めることが不可欠である。自衛艦隊は、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、同盟国・同志国海軍とともに、同地域の平和と安定に寄与するあらゆる活動を引き続き積極的に実施していく。」と強調しました。
 なお、今回の懇談は、日米韓3か国の首脳が安全保障協力の強化を確認した歴史的なキャンプ・デービッド・サミットの後のタイミングで開催されており意義深いものとなっています。
 参加した米海軍第7艦隊司令官カール・トーマス中将は、「今回の懇談により、日米韓の強固な関係に加え、我々が海洋安全保障と安定という共通の価値を持つことを示すことができた。ともにインド太平洋に位置する我々3か国は、平素から連携し共同訓練や弾道ミサイル防衛等の充実・強化に努めている。我々は引き続き対話を通し、『自由で開かれたインド太平洋を維持し、侵略を抑止する』という決意を示していく。」、また、韓国海軍艦隊司令官キム・ミョンス中将は、「北朝鮮が進化させている水中、核、ミサイルの脅威に対応するには、強力な米韓同盟と日米間の3か国の安全保障協力が非常に重要である。我々は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威を抑止し対応するため、海上演習に基づいて3か国間の協力を強化する。」と述べました。
 各艦隊司令官は、引き続き共同訓練の実施を通した相互運用性の向上に努めるとともに、望ましい安全保障環境の創出に向けて、さらに積極的に取り組んでいくことで一致しました。
 自衛艦隊は、即応態勢を維持し、我が国の防衛のみならず、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、同盟国・友好国海軍と協働して、インド太平洋地域の平和と安定に貢献しています。