NEWS

米豪主催多国間共同訓練(タリスマン・セイバー23)について

 7月20日~8月4日、IPD23第1水上部隊護衛艦「いずも」及び同第2水上部隊輸送艦「しもきた」は、陸上自衛隊水陸機動団、第1ヘリコプター団、水陸両用車(AAV-7)、輸送ヘリコプター(CH-47)とともに、米豪主催多国間共同訓練(タリスマン・セイバー23)に参加し、米豪軍等との共同による着上陸等の水陸両用作戦に係る一連の行動について演練し、水陸両用作戦に関する自衛隊の戦術技量及び米豪軍との相互運用性の向上、参加国との連携の強化を図りました。
 なお、本訓練はオーストラリア軍が主催する共同訓練の中で最大規模のものであり、本年は日米豪のほか、カナダ、フィジー、フランス、ドイツ、インドネシア、ニュージーランド、パプアニューギニア、韓国、トンガ、英国の13か国が参加するとともに、インド、フィリピン、シンガポール、タイがオブザーバーとして参加しました。
 IPD23第2水上部隊指揮官の掃海隊群司令 金刺基幸海将補は、「同盟国、同志国の多大なる支援を得て、訓練期間中、豪陸軍航空機の不幸な事故による一時中断はあったものの、我々としては、不安なく今次タリスマン・セイバー23を無事に終えることができました。本訓練で最も印象的だったのが、陸・海自衛隊員と米豪軍等の隊員が、友人として、また同志として膝を突き合わせて共同作戦に取り組んでいる姿であり、これをとても頼もしく思い、併せて『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた大きな一歩となったことを確信しました。統合部隊としてのリーディングフォースを自負する我々掃海隊群は、これに満足することなく、引き続き更なる高みを目指し励んで参ります。」と述べました。
 自衛艦隊は、即応態勢を維持し、わが国の防衛に万全を尽くすとともに、力による一方的な現状変更を許容しない安全保障環境を創出するための「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、同盟国・同志国と協働して、インド太平洋地域及び国際社会の平和と安定に貢献しています。