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英国海軍艦隊司令官の来訪について

 6月15日、自衛艦隊司令官 齋藤聡海将は、英国海軍艦隊司令官アンドリュー・バーンズ海軍中将の来訪を受けました。
 英国は、欧州のみならず世界に影響力を持つ大国であり、我が国と歴史的にも深い関係があるとともに、安全保障面でも米国の重要な同盟国として戦略的利益を共有しています。また最近では、2021年に「クイーン・エリザベス」空母打撃群がインド洋及び我が国周辺海域に展開し、多国間共同訓練を実施するとともに、日本へ親善寄港しました。日英防衛当局は、このような活動が、日英防衛協力が「新たな段階」に入ったこと、「FOIP」の実現のための英国の関与が強固かつ不可逆的であること、日英防衛協力がわが国の安全保障のみならず、インド太平洋地域と国際社会の平和と安定の確保に資するとともに、グローバルな課題に対処するものであることを示しているとの認識を一致しています。
 懇談では、グローバルな安全保障上の課題について認識を共有し、一方的な現状変更の試みを許さない日英双方の立場を確認しました。また、今後も人的交流、アセットの派遣を含めた日英共同訓練又は多国間訓練等を通じて、英海軍艦隊との一層の連携強化を図ることで一致しました。
 自衛艦隊は、即応態勢を維持し、我が国の防衛に加えて、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、同盟国・同志国海軍と協働して、インド太平洋地域の平和と安定に貢献しています。