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使命

    四面環海の我が国に対する侵略事態が生起する場合は,侵攻は必ず海洋を経由して行われることとなります。また、海上貿易量が世界第2位の規模という事実からも明らかなように、海上交通は我が国の生命線です。こうしたことから、海上自衛隊は我が国防衛のフロントラインと位置づけられています。海上防衛力はその特徴として、迅速かつ容易に移動が可能な「機動性」、広範な要請に即応するための「多目的性」、目的を達成するため幅広い選択肢の提供を可能とする「柔軟性」、長期間にわたって活動することができる「持続性」、随時随所で国家主権を代表することができる「国際性」を備えています。
    これらをもって、自衛艦隊は「国土の防衛」と「海上交通の保護」をその使命とするとともに、その使命を果たすため「安全保障環境の構築」、「統合運用・日米共同」の安定強化を柱に、我が国の生存のため任務の完遂に務めてまいります。

国土の防衛

    四方を海に囲まれている我が国に対し武力攻撃が行われる場合には、攻撃の脅威は必ず海を経て我が国に至ることとなります。自衛艦隊は我が国の海上防衛力として、各種の作戦を組み合わせて行い、攻撃の脅威が我が国の国土に及ばぬように、最前線でこれに対処します。
    また近年、我が国周辺海域における密輸・密入国、工作船等犯罪に関わりうる船舶の侵入等海洋の秩序を損なうような行為、周辺国海軍艦艇の活動の活発化等我が国の海洋権益及び治安を損なうおそれのある事態の発生が、懸念されています。自衛艦隊は、常続的な警戒監視により我が国周辺地域の平和と安全を守ります。

海上交通の保護

    我が国は、国民生活、経済活動等に不可欠なエネルギー資源、食料等の多くを海上輸送に依存しており、オイルルート等の海上交通の安全を守ることは、我が国の国益を確保するのみならず、我が国が生存していく上でも極めて重要です。
    この長大な海上交通路上には、平素から海賊等の脅威が存在するとともに、有事においては敵国潜水艦の海上交通破壊による甚大な被害が予想されます。自衛艦隊はインド洋派遣補給支援部隊等の活動を実施するとともに、有事における潜水艦等の脅威を排除し、海上交通路の安全を確保します。

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