航空学生:先輩パイロット・戦術航空士から志願者の皆さんへ(階級は当時のものです。)

第51航空隊 3等海尉 井上哲晴 【固定翼哨戒機パイロット】航空学生61期

(井上3尉は一番右、松尾3尉は真ん中)

 私は現在、厚木航空基地(神奈川県)にある第51航空隊で固定翼哨戒機P-3Cの操縦士として勤務しています。海上自衛隊の航空部隊は全国各地に展開されており、365日昼夜を問わず日本の空を哨戒する任務にあたっています。また、海上自衛隊の航空部隊は、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動など、多種多様かつ世界の空を任務の場として活躍しています。
 このように世界で活躍する海上自衛隊のパイロットになる制度が海上自衛隊航空学生であり、そのパイロットの第1歩を踏み出す場が、山口県にある小月教育航空隊です。
 小月教育航空隊では、海上自衛隊の幹部搭乗員(パイロット、戦術航空氏)になるために、約1年4か月を通して様々な教育を受けます。ここでの教育は、航空機に搭乗しての教育ではなく、英語、数学、物理といった基礎的な教育と航空機に関する基礎的知識の習得をしていきます。パイロット(海上自衛隊幹部搭乗員)になるためには、強靭な体力及び精神力も必要不可欠なものであるため、様々な教育訓練を通し養っていきます。1年4か月の教育が長いと感じる方もいると思いますが、1年4か月後には航空機を操縦し大空をあなたが飛んでいることを考えれば、大変有意義な1年4か月であることは間違いありません。
 パイロット(海上自衛隊幹部搭乗員)になるために必要なことは、パイロットになりたいという強い気持ちです。厳しい道であることは間違いありませんが、その教育を経て待っている世界は大変素晴らしいものです。それを実現するためにも、ここ小月教育航空隊は、万全の態勢で学生を教育できる環境を整えています。 今夢見る未来が目の前にあることと、無限に広がる空と海を自由に飛び回る海上自衛隊のパイロットの世界へ、みなさんも足を踏み入れてください。

第21航空隊 3等海尉 松尾ひとみ 【ヘリコプターパイロット】航空学生61期

自衛官(航空学生)になった理由

  高等学校1年生の頃に進路希望調査があり、このとき漠然と「ヘリコプターに乗ってみたい」と思ったのが始まりです。 この後、ヘリコプターの操縦ができる仕事は何かと探していたところ、救難部隊で働く友人のお父さんの職場を見学させて頂き航空学生の制度を知りました。 今考えると、自衛官になりたかったというよりは、ヘリコプターに乗りたかったことが理由ですが。様々な任務を経験した今では、自衛官という職業を選択して良かったと感じています。

現在の仕事内容(ヘリコプターパイロット)

  館山航空基地においてSH-60K型回転翼哨戒機(ヘリコプター)の副操縦士(コ・パイロット)をしています。 女性も乗艦できる、いずも型の最新型護衛艦に乗り組むこともあります。

仕事で心がけていること

  「心のコップを上向きに」することです。これは私が高校のときに、部活動の先生が教えてくれた話です。 心のコップが上を向いている人は、周囲の話が自然と耳に入り、持ち合わせているコップが大きければ大きい人ほど、吸収できる容量は増え、 その人の知識・技能は格段に向上して行きます。逆にコップが下に向いている人は、情報に対して閉鎖的で、気持ちも心も下に向きがちです。 私は、地上業務に追われてフライトとの両立が上手くいかないとき、眉間にしわを寄せてパソコンとにらめっこしていました。 しかし、ふと顔を上げて回りを見渡すと、経験豊富で頼もしい先輩がたくさんいました。下を向いてばかりいたら、 親身になってくださる先輩が多くいることに気づかなかったと思います。常に「心のコップは上向きに」することは難しいですが、 コップが下向きになりそうだなと思ったときは気をつけるようにしています。

休みの過ごし方

 最近バイクを買い、ツーリングを始めました。館山航空基地のある房総半島は風光明媚な場所が多く、12月には紅葉が見ごろということもあり 飛行隊の先輩パイロットや整備隊の隊員を誘って観光に出かけています。ツーリングは、気分転換としてもいいですが、行ったことが無い道を、 風を切って走るわくわく感は最高です。

パイロットを目指す後輩に言いたいこと

 海上自衛隊の特徴は、人と人の繋がりが強いところです。私たちヘリコプターパイロット・クルーは、チームで協力して 航空機を運航し任務に当たるため、パイロット・クルー同士の信頼関係をしっかりと気づいた上で職務を遂行しています。 加えて、全国各地に助け合える同期がいて、いつでも頼りになる先輩が同じ職場にいることはとても力強いです。 また。航空機を自分の手で操縦し自由に大空を飛べる楽しみは、限られた人にしかできない特権です。少しでも空に憧れているなら、将来の職業の候補に「パイロット・操縦士」を選んでみるのはどうでしょうか。元気な笑顔で飛行隊に来てくれるのを待っています。

第1航空隊 3等海尉 井口 芙美 【固定翼哨戒機パイロット】航空学生59期


 私は現在、第1航空隊(鹿児島県鹿屋市)でP-3C哨戒機のパイロットとして勤務しています。
 航空学生課程は、全国各地から集まった約70名(女性若干名)の同期とともに男女関係なく一緒に同じ訓練を受けます。みんな同じ目標を持った者が入隊するため、どんなに厳しい訓練でも元気・根気・負けん気を持って同期みんなで助け合い、お互いに切磋琢磨しながらウィングマークの獲得を目指します。
  幼い頃、パイロットである父の姿を見て「いつか私も大空を飛び回るパイロットになりたい!」と夢を抱いた私も、航空学生課程を経てパイロットになることができ、平成26年8月には晴れて機長資格を得ることができました。 現在、女性のパイロット、戦術航空士も少しずつ増え、日本の空だけでなく世界の空でも女性が活躍しています。
 女性であっても強い気持ちがあれば国防の最前線で活躍するパイロット、戦術航空士になることができます。夢を諦めず、チャレンジしてください。部隊で待っています。

第23航空隊 3等海尉 木戸 誠 【ヘリコプターパイロット】航空学生60期


 私は現在、第23航空隊(京都府舞鶴市)SH-60K哨戒ヘリコプターの操縦士として勤務しています。
 海上自衛隊のパイロットは日本の空はもちろん、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動や外洋練習航海、派米訓練などで世界中の空を活躍の場としています。 そんな海上自衛隊のパイロットに高校卒業後、最速でなれるのが海上自衛隊航空学生です。 小月教育航空隊は、その航空学生がパイロットへの道を歩み始めるところです。航空身体検査(視力など検査)をはじめとした高い倍率の採用試験を突破したからと言って、すぐに飛行機やヘリコプターを操縦できる訳ではありません。将来、航空部隊で活躍する為には、たくさんのことを学ばなければいけないのです。
 パイロットになることは難易度の高いことと思うかも知れませんが、一番大切なのはパイロットになりたいという強い気持ちとやる気です。それがあれば同じ志を持った同期や先輩の支え、親身になって指導してくださる教官の教えによって夢を叶えることは可能です。 どこまでも続く広い空と世界に繋がる海の両方を舞台に自由に翔ることができるのは、海上自衛隊のパイロットだけです。  
 ぜひ、この素晴らしい世界に飛び込んできてください。

第71航空隊 3等海尉 東 裕貴 【US-2型救難飛行艇パイロット】航空学生60期


 私は現在、第71航空隊(山口県岩国市)で、US-2型救難飛行艇のパイロットとして勤務しています。
 US-2は日本が誇る世界最高峰の飛行機であり、波高3メートルでも洋上に降り立つことができる能力を有していることから、洋上救難や離島等で発生した急患輸送を行うことが多くあり、パイロットとして最も人の「命」と向き合える仕事であると思います。
 日々の訓練は厳しいですが、任務を完遂した時の喜びは何事にも代えがたいものであり、充実した毎日を過ごしています。 パイロットを目指すみなさん。諦めない気持ちさえあれば必ずパイロットになれます! ぜひ海上自衛隊航空学生を志願し、一緒に大空で活躍しましょう!!

第3航空隊 3等海尉 後東 真太 【固定翼哨戒機パイロット】航空学生60期


 私は現在、第3航空隊(神奈川県綾瀬市)で、P-3C哨戒機のパイロットとして勤務しています。
 四方を海に囲まれた日本の防衛において、海上自衛隊の航空部隊の果たす役割は大きく、我々は日々、警戒監視・哨戒を主たる任務として職務に従事しています。その他に、遭難船舶の捜索・救助、災害時の状況偵察・救助支援、海氷観測・海底火山調査飛行等、様々な種類の任務を飛行しています。
 海上自衛隊の航空学生制度は、幹部搭乗員になるための崇高な教育を受けることができ、様々な訓練、研習及び実習を通じて知力、体力、精神力のみならず人間を大きく成長させることのできる教育体系となっています。
  海上自衛隊のパイロットを志すみなさん。大空への憧れと強い信念を持ち続ければ、必ずパイロットになれます。勇気を持って一歩踏み出しましょう。青い大空はいつもみなさんを待っています。

第3航空隊 3等海尉 佐々 洋太 【固定翼哨戒機 戦術航空士】航空学生60期


 私は現在、第51航空隊(神奈川県綾瀬市)で、P-3C哨戒機の戦術航空士として勤務しています。
 航空学生を志願したきっかけは、海上自衛隊でありながら航空機に搭乗し各種任務を遂行することに興味を抱き憧れたからです。
 入隊当初はパイロットになりたいという気持ちで一杯だった私ですが、様々な研修やパイロットの先輩方の話を聞いて戦術航空士の存在を知り、魅力を感じていきました。 そして念願がかない「戦術航空士」となり、日々訓練に明け暮れています。  
 航空学生として入隊してからは、固定翼操縦士、戦術航空士、回転翼操縦士と3つの道があります。どの道に進んでも、やりがいを感じることができ、充実した勤務ができます。固定観念を持たず、自分に合った道を選んでみてはどうでしょうか。部隊で待ってます!!

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