引渡式・自衛艦旗授与式
引渡式・自衛艦旗授与式とは
造船所において建造された艦艇が、防衛省に引き渡され、艦艇の所有が移転したことにより、艦(艇)尾に自衛艦旗を掲揚するものです。就役する艦艇は、艦(艇)尾に自衛艦旗を掲揚した時点で、自衛艦として海上自衛隊の編成に加えられると同時に、国際法上の軍艦として扱われることになります。
潜水艦「しょうりゅう」 引渡式・自衛艦旗授与式
平成31年3月18日(月)川崎重工業株式会社 神戸工場において、潜水艦「しょうりゅう」の引渡式・自衛艦旗授与式が行われました。
潜水艦「しょうりゅう」の由来
潜水艦の名称は、「海象、水中動物の名、ずい祥動物の名」を付与することが標準とされています。
本艦は、「そうりゅう」型潜水艦の10番艦であり、引き続き「ずい祥動物の名」から選出することとされ、海上自衛隊の部隊からの募集結果及び各種検討を踏まえ、防衛大臣が決定しました。「しょうりゅう」は「翔龍」と書き、力強く空を高く翔け上がる龍のごとく、高所から物事を把握し、様々な場所を自由に飛び回るということから、「物事を高所から判断し、素早く行動する」という意味を持っています。
概要
艦番号 | 510 |
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基準排水量 | 約2,950トン |
全長 | 84m 全幅:9.1m 深さ:10.3m |
機関型式(軸数) | ディーゼル・スターリング、電気推進(1軸) |
速力 | 20ノット(水中) |
主要装備 | 水中発射管 1式 |
乗員 | 約65名 |
特徴
「しょうりゅう」は「そうりゅう」型潜水艦の10番艦で、AIP(非大気依存推進:Air Indipendent Propulision)装備潜水艦です。
「しょうりゅう」の外観上の特徴は、1番艦の「そうりゅう」と同様に、艦尾の蛇が十字型からエックス型になっています。
艦長
2等海佐 阿部 純一(あべ じゅんいち)
写真で見る潜水艦「しょうりゅう」の引渡式・自衛艦旗授与式
潜水艦「しょうりゅう」引渡式・自衛艦旗授与式の動画
護衛艦「しらぬい」 引渡式・自衛艦旗授与式
平成31年2月27日(水)三菱重工業株式会社 長崎造船所において護衛艦「しらぬい」の引渡式・自衛艦旗授与式が行われました。
艦艇名「しらぬい」の由来
護衛艦の名称は、天象、気象、山岳、河川、地方の名を付与することが標準とされています。
本艦は、5000トン型護衛艦(DD)の2番艦であり、「天象」の名から選出することとされ、海上自衛隊の部隊からの募集結果及び各種検討を踏まえ、防衛大臣が決定しました。「しらぬい」は「不知火」と書き、九州の八代海に古来伝えられる神秘な火光現象(夜間、無数の光が明減する現象)に由来しております。
概要
艦番号 | 120 |
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基準排水量 | 約5,100トン |
全長 | 151m 全幅:18.3m 深さ:10.9m |
機関型式(軸数) | ガスタービン2基、推進電動機2基(2軸) |
出力 | 62,500PS |
最大速力 | 30ノット |
特徴
ガスタービン機械推進に電気推進を組み合わせてハイブリット推進(COGLAG)を採用し、主燃料の消費を抑え、無補給の作戦可能航続距離が飛躍的に延伸するとともに、ライフサイクルコストの低減も図っています。
また、対潜捜索能力の強化に重点を置いた艦であり、マルチスタティック機能とバイスタティック機能を有している。
短時間しか露頂しない潜水艦の潜望鏡を探知するための潜望鏡探知レーダーを初めて装備するとともに、受波帯域を広帯域化した能力向上型TASSを装備している。
艦長
2等海佐 高須賀 政信(たかすが まさのぶ)