引渡式・自衛艦旗授与式
引渡式・自衛艦旗授与式とは
造船所において建造された艦艇が、防衛省に引き渡され、艦艇の所有が移転したことにより、艦(艇)尾に自衛艦旗を掲揚するものです。就役する艦艇は、艦(艇)尾に自衛艦旗を掲揚した時点で、自衛艦として海上自衛隊の編成に加えられると同時に、国際法上の軍艦として扱われることになります。
護衛艦「かが」 引渡式・自衛艦旗授与式
平成29年3月22日(水)、ジャパンマリンユナイテッド株式会社 横浜事業所 磯子工場において護衛艦「かが」の引渡式・自衛艦旗授与式が行われました。
艦艇名「かが」の由来
護衛艦は天象、気象、山岳、河川、地方の名を付与することが標準とされている。
本艦は、「地方の名」から選出することとされ、海上自衛隊の部隊等から募集した。様々な要素を加味した検討の上、防衛大臣が決定した。
概要
艦番号 | 184 |
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基準排水量 | 約19,500トン |
全長 | 248m 全 幅:38m 深 さ:7.1m |
機関型式(軸数) | ガスタービン4基(2軸) |
出力 | 112,000PS |
最大速力 | 約30ノット |
主要装備 | 高性能20ミリ機関砲 2基 対艦ミサイル防御装置 2基 魚雷防御装置 1式 対水空レーダー 1基 対水上レーダー 1基 水上艦用ソーナーシステム 1式 EW装置 1式 情報処理装置 1式 |
特徴
護衛艦「いずも」型は、「ひゅうが」型と比較し、船体の大型化から得られる拡張性を活用し、航空機運用能力や輸送機能・医療機能等の多用途性を強化している。
艦長
1等海佐 遠藤 昭彦(えんどう あきひこ)
写真で見る護衛艦「かが」の引渡式・自衛艦旗授与式
動画で見る護衛艦「かが」の引渡式・自衛艦旗授与式
掃海艦「あわじ」 引渡式・自衛艦旗授与式
平成29年3月16日(木)ジャパン マリンユナイテッド株式会社 横浜事業所鶴見工場において掃海艦「あわじ」の引渡式・自衛艦旗授与式が行われました。
艦艇名「あわじ」の由来
掃海艦の名称は、島の名、海峡の名を付与することが標準とされている。
本艦は、「あわじ」型掃海艦の1番艦であり、引き続き「島の名」から選出することとされ、海上自衛隊の部隊等から募集した。
「あわじ」(淡路)は、兵庫県淡路市にあり、瀬戸内海では最大の島である。知名度も高く、隊員の士気及び艦に対する愛着心を高揚するに十分であり、新造艦艇の名称として適当であると考え、防衛大臣が決定した。
概要
艦番号 | 304 |
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基準排水量 | 690トン |
全長 | 67.0m 全幅:11.0m 深さ:5.2m |
機関型式(軸数) | ディーゼル2基 2軸 |
出力 | 2,200PS |
最大速力 | 14ノット |
主要装備 | 20ミリ遠隔管制機関砲 1基 掃海装置 1式 |
特徴
掃海艦「やえやま」型の性能向上型であり、同艦との相違点は、機雷掃討、機雷掃海システムの性能向上等を図るとともに、船体材料にFRP複合材料を採用していることである。
艦長
2等海佐 小林 倫彦(こばやし みちひこ)
写真で見る掃海艦「あわじ」の引渡式・自衛艦旗授与式
掃海艦「あわじ」引渡式・自衛艦旗授与式の動画
潜水艦「せきりゅう」 引渡式・自衛艦旗授与式
平成29年3月13日(月)川崎重工業株式会社 神戸工場において潜水艦「せきりゅう」の引渡式・自衛艦旗授与式が行われました。
潜水艦「せきりゅう」の由来
潜水艦の名称は、「海象、水中動物の名、ずい祥動物の名」を付与することとされています。
本艦は、そうりゅう型潜水艦の9番艦であり、引き続き「ずい祥動物の名」から選出することとされ、海上自衛隊の部隊等から募集し、防衛大臣が決定しました。
概要
艦番号 | 508 |
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基準排水量 | 2950トン |
全長 | 84.0m 全幅:9.1m 深さ:10.3m |
機関型式(軸数) | ディーゼル・スターリング、電気推進(1軸) |
速力 | 20ノット |
主要装備 | 水中発射管 1式 |
特徴
「せきりゅう」は、「そうりゅう」型潜水艦の8番艦で、AIP(非大気依存推進:Air Independent Propulsion)装備潜水艦である。
艦長
2等海佐 渡邉 正裕(わたなべ まさひろ)