第53期海上自衛隊生徒卒業式 「最後の生徒 全国の任地に巣立つ」

 

第1術科学校は、平成23年3月27日、第53期海上自衛隊生徒の卒業式を挙行しました。

          

 式典は、江田島市長、海上幕僚長代理海上幕僚副長、呉地方総監をはじめ部内外の多数の来賓を迎え、この日を心待ちにしていた卒業生徒家族、職員、生徒出身者を含む約1000名が見守る中、実施された。開式に先立ち、3月11日に生起した東北地方太平洋沖地震において亡くなられた方々の冥福を祈り、黙とうを行いました。開式後、国歌斉唱、その後、佐々木学校長から卒業生一人ひとりに卒業証書が、成績優秀者に優等賞状が授与されました。

          
  次に、泉呉地方総監から昇任申渡しがあり、卒業生は晴れて3等海曹に昇任するとともに、卒業生代表による服務の宣誓の確認を行い、心新たにしていた。校長式辞では、「術科のプロを目指せ」・「生徒としての自覚と誇りを忘れるな」・「同期の絆を大切にし、強固にせよ」の3点を今後の心構えとして挙げ、江田島の伝統と環境に育まれた精神並びに生徒出身者が誇りとする卓越した術科力は、第53期生に立派に引き継がれ、彼らを中心に今後も海上自衛隊全体に深化し、継承されていくものと確信していると結ばれました。
 
河村海上幕僚副長からは、プロフェッショナルとして術科を極め、部隊の原動力となることを期待し、また、これまでの生徒出身者の海上自衛隊に対する多大の成果及び貢献に基づく生徒精神を継承することを期待すると、杉本海上幕僚長の訓示を代読されました。
 
続いて、江田島市長から祝辞を受けた後、卒業生及び参列した生徒出身者による「生徒隊歌」を斉唱し、式典は厳粛な中に終了しました。
 式典終了後、7つボタンから海曹の制服に着替えた卒業生は、来賓・家族・職員等の温かい拍手で迎える中を入場し、午餐会が開始されました。
 卒業生は、激励の詞などを受け、4年間の生徒生活の思い出や今後の抱負などに花を咲かせていました。


 
謝辞は、卒業生を代表し、広瀬卓也3曹がそれぞれの部隊の勤務に当たり、大きな希望と不安があるが、若さ溢れる「やる気」と「負けん気」で何事にも立ち向かい、常に向上心をもって臨み、一人前の自衛官となれるよう、また、海上自衛隊生徒の名に恥じぬように職務に邁進すると今後の勤務への決意を示しました。 
           
          1期生の一瀬氏からの激励

午餐会終了後、従来の在校生によるパレードに代わり、壮行イベントが実施された。壮行イベントでは、生徒の最後の卒業式とあって、全国各地から駆けつけた生徒出身者(同伴者を含む。)約650名が卒業生と対面し、生徒出身者を代表して一瀬氏(1期生)から激励があり、卒業生を代表して濱辺貴司3曹が感謝の詞を述べた。続いて、生徒出身者と卒業生総員により生徒隊歌を斉唱した。斉唱後、卒業生は、第1グラウンドにおいて円陣を組み、生徒の伝統である「生徒数え歌」を謳歌し、4年間苦楽を共にした同期との別れを惜しんでいました。

          
         生徒数え歌を円陣を組んで謳歌

見送りでは、呉音楽隊の演奏に合わせ、学生館前を力強く行進する姿は誇らしさと決意の固さが伺えました。

         
         多くの家族及び関係者の見送りを受け行進
         
         威風堂々たる行進

来賓、家族、職員、生徒出身者等多数が見送る中、護衛艦うみぎりに乗艦、2艇のカッターに乗艇した生徒出身者有志26名による見送りを受けながら、最後の生徒39名が、江田島の地を巣立っていきました。

          
          帽振れ
          
          生徒OB達による、生徒徽章を模った集合写真

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