海上自衛隊幹部学校

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第66期指揮幕僚課程学生の首都圏研修(5.9-5.10)

   第66期指揮幕僚課程学生は、安全保障に関する幅広い視野と深い洞察力の涵養を目的として、5月9日及び10日の2日間、都内に所在する陸・空自衛隊、米軍の中枢組織と民間企業を研修しました。

   1日目は、東京都福生市横田基地に所在する在日米軍司令部、米太平洋空軍隷下の第5空軍及び航空自衛隊航空総隊司令部を研修しました。
   在日米軍司令部では、広報部長John Hutcheson大佐から、在日米軍の歴史、任務と展望、人員の配置、日米同盟の現状及び米軍の日本の安全保障への貢献についてブリーフィングを受けました。さらに意見交換を通じ、日米同盟の取組みについて理解を深めました。 第5空軍では副司令官 Jeffrey C.Bozard准将から、第5空軍の編成や任務、インド・アジア・太平洋地域の平和と繁栄への貢献のための米空軍の重要性の説明を受けました。 航空総隊司令部では、BMD(弾道ミサイル防衛)や戦闘機のスクランブル(緊急発進)の現状を肌で感じ、さらに、航空総隊副司令官 武藤茂樹 空将の講話においては、戦後の領空侵犯の歴史や今後の課題を聞き、陸海空統合運用の重要性を理解しました。

   2日目は、東京都練馬区朝霞駐屯地に所在する陸上自衛隊陸上総隊司令部と大田区羽田空港に隣接するJAL工場SKY MUSEUMを研修しました。 陸上総隊は平成30年3月に新編された組織であり、海上自衛隊とどのように具体的に関わりを持ち、運用されるか興味深く研修しました。陸上総隊司令官 小林茂 陸将の講話では、新たな陸上総隊での勤務目標「即動必遂」を掲げ、全国運用、リーダーシップの積極的発揮、歴史の検証に耐えうる作戦に着目し運用するという陸上自衛隊の意気込みを感じました。
   JAL工場SKY MUSEUMでは、JALの安全への取組を中心に研修を受けました。1985年の御巣鷹山航空事故を教訓に、安全啓発センターを立ち上げ、社内の安全文化の醸成、さらに社員一人一人(パイロット、航空整備士、航空スタッフ、客室乗務員)の安全意識の向上に真剣に取り組む現状を感じました。また、事故、インシデント分析においては、直接要因のみに着目するのではなく、“何故?何故?何故?”と事故調査を掘下げることにより、潜在的要因にたどり着き、事故の芽を紡ぐことが将来事故の未然防止に大きく貢献する事を知りました。

   指揮幕僚課程の開始当初に実施される本研修を通じ、時代の変化に対応し未来を創るのは人の知恵だと感じました。今後我々に求められる論理的思考を養うためには広い視野と柔軟な発想が重要であり、固定観念や先入観を払拭し、物事の表面的な知識ではなく、本質を見抜く力が未来を創造すると認識しました。また、今回の研修を受入れて頂いた部隊や企業の方々にはご多忙の中、丁寧に対応していただき、感謝の念を抱くとともに、我々指揮幕僚課程学生への期待を痛感しました。研修で得られた知識や経験を無駄にすることなく、1年間修養していく所存です。