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 米海大ナウ!

 外交政策分析研究所(IFPA)主催・日米韓3か国ワークショップ

(068 2016/07/12)

米海軍大学   客員教授
1等海佐    下平   拓哉



   2016年6月17日、ワシントンDCにおいて、外交政策分析研究所(Institute for Foreign Policy Analysis: IFPA)主催、米海大及びカーネギー平和財団共催の第2回日米韓3か国ワークショップ(U.S.-Japan-ROK Trilateral Dialogue Workshop)に参加してきました。
    共通テーマは、「インド・太平洋地域における海洋安全保障及び能力構築支援」であり、「北朝鮮の最近の挑発後の3か国協力」「インド・太平洋地域における同盟国及びパートナー国の海洋利益に係る認識の一致」「東シナ海及び南シナ海における中国の海洋能力及び潜在的危機の増大への対応」「アジアの海洋における3か国協力の強化」の4つのセッションで議論を深めました。

   主な参加者は、ソン・キム国務副次官補、エイブ・デンマーク国防次官補、元第7艦隊司令官のロバート・トーマス海軍作戦本部事務局長、戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン副理事長(元NSC日本部長)、元事務次官の西正典・防衛大臣政策参与、元防衛審議官の徳地秀士氏、慶応大学・神保謙准教授、日本国際問題研究所・小谷哲男主任研究員、そして韓国からは、元外務大臣のソン・ハン・キム博士等、豪華な顔ぶれでした。米海大からは、トシ・ヨシハラ教授、ジェームズ・ホルムズ教授とともに、私が参加し発表してきました。
   アジア太平洋地域の脅威認識、3か国協力の現状等を踏まえ、海洋に係る協力関係を進めていく必要性について見解の一致が得られ、様々なレベルで具体的なアプローチを採って、少しずつ前進させることが現実的であることを確認しました。そこで議論されたキーワードは、能力構築、相互運用性、海空連絡メカニズム、協力ネットワーク等であり、私は、教育と訓練を重視した3か国協力モデル(ETモデル)を提唱しました。

(2016年7月1日記)

【外交政策分析研究所 HP】
http://www.ifpa.org/confrncNworkshp/confrncNworkshpPages/JapanTriLatJune2016/japanTrilat0616.php