海上自衛隊幹部学校

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 米海大ナウ!

 キリスト教の神髄

(044 2016/02/09)

米海軍大学   客員教授
本校戦略研究会(SSG)
1等海佐    下平   拓哉


   キリスト教では、軍隊や、学校、病院等に属して宗教活動を行う聖職者をチャプレン(Chaplain)と言いますが、米海大にも、ローザンダー(Douglas E. Rosander)中佐が勤務しています。米海大が位置するニューポート海軍基地には、海軍や海兵隊、沿岸警備隊等50もの関連機関が所在しており、米海大のチャプレンは、米海大の各種行事への参加や学生のケアのみなならず、ニューポート基地内の教会においても勉強会等、様々な活動を行っています。
   その一つが、米海大において毎週火曜日の昼休みの時間等を使って行われているキリスト教の基礎についての勉強会です。教職員及び学生違わず、昼食をとりながら米国社会と宗教、文化、人間性等に関して議論を交わします。使用している教材は、『キリスト教の精髄(Mere Christianity)』という「ナルニア国物語」で有名な英国の作家C.S.ルイス(C.S. Lewis)が書いたキリスト教の入門書です。もともとは1回15分のBBCラジオで放送されたものを編纂したもので、例示を加えてわかりやすく説明しており、キリスト教の基礎を学ぶものとして教派を越えて世界中の人々に読まれています。そこでは、まず、何が正しくて何が正しくないといった「正邪」の問題から人間性について説明し、次に「道徳」「赦し」「愛」「希望」等のクリスチャンのあり方、そして最後には三位一体論にも触れています。
   米国を知る上で、キリスト教を正しく学ぶことは重要です。

(2016年1月31日記)