海上自衛隊先任伍長ご挨拶

海上自衛隊先任伍長 海曹長 北口 武史
海上自衛隊先任伍長
海曹長 北口 武史
 こんにちは。
 海上自衛隊先任伍長の北口曹長です。

海上自衛隊先任伍長 海曹長 北口 武史
海上自衛隊先任伍長 海曹長 北口 武史

 いつも海上自衛隊のホームページをご覧いただいいる皆さま、このページを目に留めていただき、誠にありがとうございます。
 皆さまの中には、「海上自衛隊先任伍長ご挨拶」という表示をご覧になり、先任伍長って何だろうと疑問を持って訪問してくださった方もおられるかと思いますので、先任伍長について少し紹介させていただきます。

 まず、先任伍長とは、「部隊等の長により指定を受け、当該部隊等の海曹士を統括し、部隊等の長を補佐する者をいう。」と定義されています。つまり、護衛艦には、艦長から指定を受けた艦の先任伍長が存在します。海上自衛隊先任伍長である私は海上幕僚長から指定を受け、この職に就いているわけですが、このように各部隊指揮官から指定を受けて活動する先任伍長は、全国で約330名となります。

 次に、先任伍長の任務は、
1 規律及び風紀の維持をはじめとする海曹士の服務の指導
2 部隊等の団結の強化
3 海曹士の士気の高揚等に係る活動の推進
4 1~3に係る事項についての各部隊等間における情報交換の推進
5 海曹士の人事業務に関する助言
 と定められています。

 各先任伍長は、時には規律及び風紀の維持のため熱心な指導をおこない、また時には海曹士隊員に優しく寄り添う「良き兄貴分・姉貴分」として、部隊の士気向上を図るとともに団結の強化に努め、これらの活動を通じて、指揮官を直接補佐しています。
 これらの実現には、海曹士の認識の統一が必要であり、そのため、「先任伍長ネットワーク」と呼ぶ先任伍長間での情報交換の枠組みを重視しています。縦の関係である指揮系統と、横の関係である「先任伍長ネットワーク」を活かすことで、より早くより深い情報共有が可能となり、一丸となって任務に臨む態勢とすることができます。
 私自身、部隊等に直接出向き接する機会だけでなく、普段からこの「先任伍長ネットワーク」を活用し、海曹士の状況や部隊の雰囲気の把握を心がけているところです。

 最後に、こうしている間も、24時間365日、国内で昼夜を問わず任務に邁進する隊員や、長期間家族と離れ、遠い異国の地上、洋上、海中、上空で働く隊員がそれぞれの持ち場において、自己の職責を果たしております。
 海上自衛隊の任務を理解し隊員を支え続け下さっているご家族、ご友人の皆さまと、日々、海上自衛隊を応援して下さる皆さまに感謝いたしますと共に、引き続き、変わらぬご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

  
 

海上自衛隊先任伍長 海曹長 北口 武史

プロフィール

出身地 大阪府和泉市
昭和47年3月22日生まれ
特 技 電測員(EW/LINK/CDS)

略 歴

平成 2年 海佐世保教育隊入隊
平成 3年 護衛艦「まつゆき」
  11年 護衛艦「くまの」
  12年 護衛艦「さみだれ」
  21年 第4護衛隊群司令部
  25年 護衛艦「さざなみ」先任伍長
  29年 練習艦隊先任伍長
令和 1年 護衛艦隊先任伍長
  4年 自衛艦隊先任伍長
令和 5年 現職