共同プレスリリース

ハノイ、2015年11月6日
日本国 防衛省
ベトナム社会主義共和国 国防省

 2015年11月4日から7日の間、ベトナム社会主義共和国共産党政治局員、国防大臣のフン・クアン・タイン大将の招待を受け、中谷元日本国防衛大臣はベトナムを公式訪問した。この訪問は、両国国防当局間の合意に基づく訪問である。

1.2015年11月6日、フン・クアン・タイン大臣は、中谷大臣の歓迎式典を主催し、日越防衛相会談を行った。また、今回の訪問で、中谷大臣はベトナムの国家指導者への表敬を行った。
 さらに、中谷大臣は、カムラン湾海軍基地、海軍学院、軍事科学技術院を訪問し、また、防衛大学で学んだベトナムの学生と懇談した。

2.今回の中谷大臣のベトナム訪問は、両国の国民及び防衛当局の間の友好関係、理解及び信頼を高めるためのものであり、共通の関心を有する課題について意見交換を行い、両国の関係に相応しい防衛上の関係を促進するための内容や措置について一致をみた。また、この関係は、両国の利益にかない、地域と世界の平和、安定、発展に貢献するものであることを確認した。

3.会談において、フン・クアン・タイン大臣と中谷大臣は、両国の発展及び防衛政策について意見交換を行った。フン・クアン・タイン大臣は、これまでの防衛省及び自衛隊の優れた取組を評価した。中谷大臣は、ベトナムが更なる発展を遂げるとともに、こうした発展を通じてベトナムが地域の平和と安定の確保において一層重要な役割を果たすことを期待していると述べた。

4.両大臣は、とりわけ両国間の「アジアにおける平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ」関係への格上げ以降、安全保障及び防衛分野を含む幅広い分野において、近年の両国の友好関係が更に良好に発展していることを高く評価した。

5.両大臣は、両国が「二国間防衛協力及び交流に関する覚書」に署名して以降、また、2015年9月15日の日越首脳会談で両国の首脳が安全保障及び防衛分野における協力強化で一致したことを受け、防衛分野における二国間協力関係が発展したことに満足の意を表明した。両大臣は、引き続き「二国間防衛協力及び交流に関する覚書」に基づく取組の実施に努力していくことを確認した。

6.両大臣は、両防衛当局間のハイレベルの往来を含む各レベルの交流を引き続き強化すること、対話及び協議のメカニズムの有効性を高めること、教育分野における協力を促進すること、「国連平和維持活動に関する協力覚書」を効果的に実施すること、航行と上空飛行の自由の確保において引き続き協力を強化することで一致した。

7.二国間防衛協力の促進と同時に、双方は地域の安全保障課題に対する積極的な協力を進め、特に拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)をはじめとする国際場裡で緊密に連携することで一致した。ベトナム側は、日本側が地域の平和及び安定を維持するために、ともに協力を促進するための日本が主催する日ASEAN諸国防衛当局次官級会合を高く評価した。

8.両大臣は、海洋の平和及び安定が両国及び国際社会の利益にかなうことを確認した。両大臣は、すべての関係国が国連海洋法条約(UNCLOS)を含む国際法を遵守する必要があるとの立場を共有した。両大臣は、アジア太平洋地域における安全保障及び航行と飛行の安全と自由を維持すること、及び関係国全てが、情勢を複雑化させる行動をとらず、国連海洋法条約を含む国際法に基づき、現状を変更する一方的行動を自制し、あらゆる紛争を平和的手段で解決することの重要性を確認するとともに、「南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)」の完全な実施及び「南シナ海における行動規範(COC)」の早期締結のために対話と交渉を推進することを関係各国に求めることで一致した。

9.中谷大臣は、日本の平和安全法制について、戦後70年の日本の平和国家としての歩みを更に力強くするものであり、積極的平和主義に基づく具体的な取組を進め、国際社会の一員として地域と世界の平和と繁栄のための責任を果たすことにつながるものであるとの説明をした。フン・クアン・タイン大臣は、地域と世界の平和、安全、協力及び発展のための様々な努力を通じた平和と発展のための日本の積極的な貢献を歓迎した。

10.両大臣は、訪問の様々な成果について満足の意を示すとともに、この訪問が両防衛当局間の友好関係及び協力関係をさらに促進することにつながるものであるとの認識を共有した。

11.中谷大臣は、ベトナム国防省による、今回の訪問に対する温かな歓迎に感謝の意を示した。

(以上)


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