日米防衛相会談の概要

平成23年10月25日

平成23年10月25日、一川防衛大臣とパネッタ米国防長官は、防衛省において会談を行ったところ、概要次のとおり。

1 日米同盟の重要性と米国のコミットメント

 一川大臣から、東日本大震災における米国からの協力に謝意を表するとともに、日米同盟は、我が国のみならずアジア太平洋地域の平和と安定に不可欠な基礎をなすものであり、同盟に基づく日米間の緊密な協力関係は、世界における多くの安全保障上の困難な課題に効果的に対処する上で重要な役割を果たしている旨述べた。パネッタ長官からは、米国防予算をめぐる厳しい情勢にもかかわらず、米国はアジア太平洋地域におけるプレゼンスを維持し、更に強化していく旨発言があった。



2 日米安全保障・防衛協力

(1)動的な日米防衛協力

 両閣僚は、この地域における軍事活動の拡大などますます不確実になっている安全保障環境を踏まえ、時宜を捉えた効果的な共同訓練や共同の警戒監視を行ったり、これらの活動の拠点の選択肢を増やすために両国施設の共同使用を進めたりすることなどにより、部隊の活動を活発化させ、両国のプレゼンスと能力を示していく、動的な日米防衛協力を進めていくことで一致した。

(2)情報保全

 パネッタ長官から、今後の同盟深化のためには、様々な協力分野での情報共有のための基礎である情報保全を強化することが重要であり、日米双方において更に取り組んでいくべき旨発言があった。一川大臣は、情報保全の重要性に同意し、防衛省としても政府全体の情報保全の取組に積極的に参画していくとともに、情報保全のための日米協議等を通じて米国ともしっかりと協力していきたい旨述べた。

(3)F−X

 一川大臣から、現在、「提案書」を受領して評価作業を実施しており、年内に機種決定することを予定している旨、また、選定にあたっては、「提案書」の内容を公正かつ厳正に評価する予定である旨説明した。パネッタ長官からは、選定にあたっては、相互運用性の観点も考慮されることを期待する旨述べた。

(4)宇宙

 一川大臣から、宇宙に関する日米協力の重要性を認識しており、積極的に取り組んでいく旨述べた。

(5)サイバー

 両閣僚は、日米サイバー戦略政策協議の意義を改めて確認するとともに、防衛当局間の緊密な情報共有等を通じて、サイバー空間をめぐる様々な課題に一層協力して取り組むことで認識が一致した。

(6)BMD

 両閣僚は、BMDは日米間の協力が着実に進捗してきた分野であり、引き続き能力向上を図るべく協力を推進していくとの認識で一致した。



3 在日米軍再編

(1)普天間飛行場の移設問題

 一川大臣から、年内には環境影響評価書を提出できるよう準備を進めている旨説明したところ、パネッタ長官からは、日本側の努力を評価する、米側としても、引き続き普天間飛行場の移設に関して進展させるよう取り組んでいきたい旨発言した。両閣僚は、日米合意に基づいて、沖縄の理解も得ながら、普天間飛行場の危険性を早期に除去し、同飛行場の移設・返還を可能な限り早く進めていくことで一致した。また、一川大臣から、沖縄における影響の緩和について米側からの一層の協力を要請した。

(2)在沖海兵隊のグアム移転

 一川大臣より、日本政府は、厳しい状況の中で必要な予算をきちんと確保してきているところ、米側においても、日米合意に基づいて、所要の予算を確保するとともに、各種移転事業を速やかにかつ継続的に実施されるよう協力を求めた。パネッタ長官からは、グアム移転事業を進めるためには、普天間飛行場の代替の施設の完成に向けた具体的な進展を得ることが重要であるが、両国で互いに協力していきたい旨発言があった。


以上


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