オーストラリアで発生した第31海兵機動展開隊所属のMV−22オスプレイによる事故について


平成29年8月11日
防衛省

 防衛省は、今月5日に発生した第31海兵機動展開隊所属のMV−22オスプレイ(以下、「MV−22」という。)による事故について、事故直後より、米側から情報提供を受け、継続的に様々な照会を行ってきたところ、本日までに確認した事故の概要、米軍の対応及びそれに対する防衛省の評価は以下のとおりです。

1 事故の概要
 日本時間8月5日(土)16時10分頃、第31海兵機動展開隊に所属するMV−22が、オーストラリア東海岸沖(クイーンズランド州ショールウォーター・ベイ訓練場の沖合約18マイル)を飛行中に事故が発生し、海に落下した。当該機は、強襲揚陸艦ボノム・リシャールを発艦し、ドック型輸送揚陸艦グリーン・ベイへの最終進入中にデッキに衝突した。事故原因については、調査中である。乗員26名中23名は救助されたものの、3名が死亡した。捜索救助活動は現在、事故機の回収作業に移行している。

2 米軍の対応
 事故後、米軍は徹底的な調査を開始した。第31海兵機動展開隊司令官は、オーストラリアに展開している第31海兵機動展開隊所属のMV−22の飛行を48時間停止し、部隊の安全及び運用手順を確認した。また、部隊の指揮官が関係者の目撃情報を収集し、当該機の整備記録及び搭乗員の訓練記録を確認し、第31海兵機動展開隊の航空幹部も交え事故に繋がった全要因を綿密に分析した。更に、飛行隊の隊長が、飛行隊所属の全ての隊員に飛行基準及び安全手順を遵守することの重要性を改めて強調するよう指示した。
 米軍は、MV−22に安全な飛行を妨げるような機械的、構造的及びシステム上の欠陥はないと認識している。事実関係及び事故発生までの状況の初期調査並びに上記の対策に基づいて、第31海兵機動展開隊は、MV−22の飛行再開は安全であるとの結論に達し、第3海兵機動展開部隊の承認を得た。第3海兵機動展開部隊司令官は、危険な、かつ、飛行の準備ができていない航空機を飛行させ、搭乗員及び地元住民を危険に晒すようなことは決してしないとしている。

3 防衛省の評価
 今回の事故は、陸上への着陸よりはるかに複雑な、海上を移動中の艦船への着艦の最中に発生したものであること、米軍が事実関係及び事故発生までの状況を初期調査で確認し、MV−22の飛行は安全であると結論付けていること、MV−22に安全な飛行を妨げるような機械的、構造的及びシステム上の欠陥はないと米軍が認識していること、第31海兵機動展開隊が部隊の全隊員に対し安全及び運用の手順を再度徹底させたことを踏まえると、防衛省の知見に照らして、合理的な措置がとられているとみられ、米軍がMV−22の安全な飛行は可能であると説明していることは理解でき、引き続き安全に最大限の配慮をした飛行を求めていくことが妥当と考える。
 防衛省としては、米側に対し、本件事故の情報を開示し、現在実施中の事故調査が終了し次第、当該事故調査報告書を提供するよう求め、米側もこれを了承した。

(以上)


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