護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故に関する再発防止策の追加及び懲戒処分等の見直しについて

平成26年3月28日
防衛省

護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故に関する再発防止策の追加、また、同衝突事故に関する関係者の懲戒処分等を本日付で見直したことをお知らせします。

1 護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故に関する再発防止策の追加について

(1)再発防止策の概要
 平成20年2月19日、千葉県野島埼南方海域において護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突した事故に関し、防衛省・自衛隊は事故調査報告書(平成21年5月22日)において提言された、「見張り及び報告・通報態勢の強化」等の再発防止策による事故の再発防止に努めている。平成25年6月11日の同衝突事故に係る刑事裁判の東京高裁判決において、「あたご」が海上衝突予防法第15条の避航義務を負っていたとは認めることができないと認定されたことを踏まえ、同報告書で提言・実施された再発防止策(注)に漏れがないかどうかを検証し、以下、3点の再発防止策を追加する見直しを行った。
○ 護衛艦灯火の視認状況に対する配慮
護衛艦の灯火の装備位置の特異性により他船が誤認する可能性の運航関係者への周知・教育、護衛艦の態勢を容易に判断出来るようにするための隔壁灯、信号探照灯等及びAIS(自動船舶識別装置)の使用を考慮
○ 衝突を避けるための最善の措置
国際VHF、視覚信号、聴覚信号等あらゆる手段による他船への警告とともに、状況に応じた操艦の実施、AIS情報の有効活用
○ 漁船・小型船舶の運航特性等の把握及び運航時の配慮
漁船・小型船舶と著しく近接する場合の運航への配慮

(注)護衛艦「あたご」衝突事故の再発防止策(平成21年5月22日)
@見張り及び報告・通報態勢の強化
A運航安全に係るチームワークの強化
B運航関係者の能力向上による運航態勢の強化
C隊司令による指導の徹底
Dその他(既に実施されている再発防止策):自動操舵装置使用措置要領の策定、簡易型艦橋音響等記録装置等の整備、報告・通報の適正化

2 護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故に関する懲戒処分等の見直しについて

(1)懲戒処分等の概要

 護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故に関し、護衛艦「あたご」に避航義務有りとする海難審判裁決に基づく事故調査報告書等を踏まえ、平成21年5月22日付けで関係者の懲戒処分等を実施したところであるが、懲戒処分終了後の平成25年6月26日、当時の当直士官2名について、護衛艦「あたご」に避航義務無しとして無罪とする東京高裁判決が確定したことから、関係者の懲戒処分等の見直しを行った。

(2)懲戒処分等の見直し内訳(細部は別紙(PDF:PC版に掲載)のとおり。)

区分:職務上の注意義務違反等
(運航安全に関する責任)
停職:2
訓戒:3
注意:3
不問:8
合計:16

区分:職務上の注意義務違反等
(CICの当直体制に関する責任)
停職:1
訓戒:3
注意:3
口頭注意:5
不問:2
合計:14

区分:指揮監督の義務違反等
(上記に関する監督責任)
停職:1
戒告:1
合計:2

区分:合計
停職:4
戒告:1
訓戒:6
注意:6
口頭注意:5
不問:10
合計:32


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