防衛大臣臨時記者会見概要 平成29年12月10日(12時10分〜12時18分)

1 発表事項

 本日、陸上自衛隊仙台駐屯地において、日米共同指揮所演習ヤマサクラ−73を視察いたしました。ヤマサクラは、昭和57年から始まった陸自における最大規模の指揮所演習で、今回で73回目の演習となります。本訓練には、日本側から、陸上自衛隊東北方面隊など約5,000名、米側から米国ワシントン州に所在する第1軍団など、約1,600名が参加し、実施しております。演習現場では、いくつもの仮設建物の中で、それぞれ役割毎に様々なグループを作って、日米の隊員が緊密に連携して演習に専念している様子を視察することができました。安全保障環境が厳しい中、ヤマサクラ演習を通じた日米連携の強化は、大変有意義なものと感じております。マティス国防長官と私も、防衛力を如何にしっかりと整備するか強化するかということは外交の強さ、様々な問題を外交で解決する力につながっていく考えで一致をしております。今回のヤマサクラ日米共同演習は、日米同盟の抑止力・対処力を強化し、外交力を支える優れた機会となっていることを視察を通じて感じることができました。もう1点、日米韓弾道ミサイル情報共有訓練について御報告をいたします。海上自衛隊の護衛艦「ちょうかい」は、12月11日(月)及び12日(火)に、わが国周辺海域において、日米韓弾道ミサイル情報共有訓練に参加します。この訓練を実施した結果として、日米の強固な絆を示し、日米同盟全体の抑止力・対処力を一層強化することはもとより、強固な日米同盟を軸として、戦略的利益を共有する最も重要な隣国である韓国との連携を強化するものであり、極めて大きな意義をもつものと思います。日本のミサイル防衛の対応のためにも、日米韓3ヶ国の連携は不可欠です。今回の演習を基に、この連携を強化し、いざという時の備えをしっかりしていきたいと思っております。

2 質疑応答

Q:ヤマサクラについてお伺いしますけれども、今回弾道ミサイル攻撃についても想定に入っているということですが、北朝鮮情勢が緊迫する中で日本有事の際に米国と協力する重要性・意義について改めてどのように考えてらっしゃいますか。

A:今回の演習を視察して、演習のシナリオについては申し上げられませんが、少なくとも今の日本が直面する安全保障環境に即したシナリオになり、そのための対応を日米間で確認しているということだと思っております。

Q:北朝鮮情勢関連でお伺いしたいのですけども、国連のフェルトマン事務次長が北朝鮮を訪問しまして、李容浩外相と会談しました。ただ、核・ミサイル開発については、北朝鮮側は、「アメリカの敵視政策が原因だ」と主張して会談は平行線に終わったとされていますけども、こうした北朝鮮の主張についてどのように受け止めて、あるいは、今後緊張関係が継続すると見られますが、どのように警戒監視をされていくのでしょうか。

A:まずは今回の様々な事案で、むしろ、緊張感を高めているのは北朝鮮の方であります。私も安倍総理も、そしてトランプ大統領もマティス国防長官も世界中で誰一人として紛争を望んでいるわけではありません。北朝鮮が核・ミサイル、そして日本にとっては拉致問題の完全な解決、これを約束することが対話につながると思っております。対話のための対話というのは北朝鮮に時間稼ぎをさせるだけだと思いますので、私どもとしては圧力の強化、これが大切であり、そして北朝鮮が政策を変えることが対話の条件であるということ、これは日米で一致していると思います。

Q:大臣の地元、宮城県の仙台駐屯地でこういった大規模な日米共同演習が行われたことについて御所感をお願いします。

A:この共同演習は、各方面総監の主催で行います。今回は東北方面総監の主催ということになったので、特に、私が大臣になったからこの場所を決めているわけではありませんが、いずれにしても、ここは東日本大震災の時、その最前線で活躍してくれた部隊でありますし、その時日米の絆が大きく作られた、更に強固になったその東北の地でもあります。私どもとしては、震災の時にも絆が強まったこの東北の地で日米同盟のための更なる絆が強まることを期待をしております。

Q:先程の日米韓の訓練なのですが、これは弾道ミサイルの探知・追尾の訓練ということになるのでしょうか。

A:弾道ミサイルの探知・追尾の場合には、日米韓3ヶ国が連携して様々な情報を共有しながら対応することになります。そのための能力向上に資する訓練ということになります。

Q:米韓の参加艦船や、今仰られる範囲で教えていただけませんか。

A:これは私どもの参加の船は今話した内容でありますが、米韓については米韓の方でまた発表があるかと思います。

Q:先日、導入を表明されましたイージス・アショアについてですけども、閣議決定とか今後のスケジュールや29年度補正予算、30年度予算額、あるいは配備先の選定状況等、今の状況について教えていただけますか。

A:北朝鮮が弾道ミサイル能力の増強を進める中、一刻も早く、全国を常時・持続的に防護する能力を抜本的に強化させ、国民の生命、わが国の領土・領海・領空を守り抜くため、より一層の万全を期すための備えを構築する必要があります。このため、イージス・アショア2基を前提に新たな弾道ミサイル防衛装備品の整備に着手できるよう、現在、追加的な予算要求を行うとともに、関係省庁との間で、どのような新規装備品を導入するか等について、年末までに決定するための調整を行っており、特に閣議決定の日程についてはまだ決まっているわけではありませんが、年末までに進めていきたいと思っております。イージス・アショアを前提に新たな弾道ミサイル防衛装備品の導入について、平成30年度予算案にかかる追加的な予算要求として、地質・測量調査、これはボーリング等であります。また、施設の基本設計、これは各種施設の配置レイアウト等になりますが、その経費など約7.3億円を計上しており、今後、平成30年度予算編成に向け、財政当局と調整をしていきたいと思っております。また、平成29年度補正予算についても、防衛省として、この装備を最速のスケジュールで進めるという考えから、関連経費を可能な限り補正予算に盛り込むように今検討しておりまして、政府部内の調整が進んでいるところだと報告を受けております。

以上


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