防衛大臣記者会見概要

平成29年3月7日(09時53分〜10時04分)

1 発表事項

 本日、昨日の北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受け、マティス米国防長官、韓民求(ハン・ミング)韓国国防部長官との間でそれぞれ電話会談を行いました。マティス米国防長官との電話会談では、私から、北朝鮮による度重なる挑発行為は断じて容認できず、日米両国間の緊密な連携が必要である旨述べました。また、マティス長官からも同様の立場が示され、拡大抑止を含め、日本を防衛するゆるぎないコミットメントが改めて示されたところです。また、同盟調整メカニズムも活用して日米間での情報共有を進めるとともに、今後の対応について緊密に連携していくことや、同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことを確認しました。さらに、日米韓三ヶ国での緊密な協力を進めることを、マティス長官との間で確認をいたしました。さらに、韓(ハン)韓国国防部長官との電話会談では、私から、北朝鮮による弾道ミサイル発射は断じて容認できない旨述べた上で、韓国とのさらなる連携・協力を強化していきたい旨述べました。それに対し、韓(ハン)長官からは、北朝鮮の弾道ミサイル発射は、地域及び国際社会の安定と平和を脅かす深刻な挑発行為であり、これに対する国際社会の一致した努力が重要であるとの発言がありました。また、韓(ハン)長官とは、引き続き日韓・日米韓で緊密に協力していくことで一致をいたしたころです。今回の件も含め、北朝鮮への対応については、日米・日韓・日米韓で緊密に連携し、一致した対応を行っていくことが重要であると考えており、今後も様々な機会をとらえ、米国、韓国との防衛協力を進めて行きたいと思います。

2 質疑応答

Q:北朝鮮のミサイルについてお伺いします。その後、発射の意図などについての分析状況はいかがでしょうか。

A:北朝鮮による今般の弾道ミサイル発射については、引き続き詳細について分析中です。その上で申し上げますと、4発の弾道ミサイルをほぼ同時に発射したというのは初めてのことであります。弾種等については、さらなる分析が必要ですが、飛翔距離等に鑑みれば、ICBMであったとは考えにくいですけれども、いずれにいたしましても、現時点において詳細は分析中であります。また、防衛省としては、引き続き米国・韓国等と緊密に連携しながら、様々な情報手段を用いて、わが国の平和と安全の確保に必要な情報収集・分析に万全を期してまいる所存であります。意図・目的について断定的に申し上げることは差し控えたいというふうに思いますが、ただ、北朝鮮は米韓連合演習に反発してきており、米韓連合演習への反発であった可能性も考えられます。昨年は同演習期間中に弾道ミサイル7発を発射していることから、今後、さらなる挑発行為に出る可能性も否定できないというふうに考えております。

Q:4発同時発射ということですけれども、脅威のフェーズが上がったいうようなお考えはいかがでしょうか。

A:上がったというか、昨年から3発同時に、そして、3発ほぼ同地点に着水する、それから潜水艦からの発射、さらにはミサイルの発射回数は20発を超えていましたし、また、核実験は連続で、1年間で2回というのは今までなかったことでもありますので、昨年来、新たな脅威の段階に入ってきているという認識だったのですけれども、今回、初めてとなる4発同時に発射という事態を受けて、それが明確になったというふうに認識しています。

Q:朝鮮中央通信が在日米軍を狙った訓練であると発表しておりますが、これについて受け止めをお願いします。

A:その報道については承知をいたしております。しかしながら、その断定的なことは申し上げる立場にはありません。

Q:今回のミサイルなのですが、4発ではなくて5発を撃って、そのうち1発失敗したというような見方もあるようですけれども、どのように分析されていますでしょうか。

A:そういう見方があることも承知はいたしておりますけれども、詳細については分析中であります。

Q:弾種についてなのですが、4発のうち複数の弾種にまたがっている可能性というのはあるのでしょうか。

A:様々な可能性を排除せず、今、分析中であります。

Q:落下物の回収状況はいかがですか。

A:昨日、弾道ミサイルが落下したと推定される海域において、自衛隊の航空機が海上の捜索活動を実施いたしました。捜索活動の状況について逐一お答えすることは差し控えますが、現時点で弾道ミサイルや、あるいはその一部であると判断されるものは確認されておりません。本日も自衛隊の艦艇や航空機による海上の捜索活動を実施しているところでございます。

Q:先ほど、安倍総理とトランプ大統領の間で、早期の「2+2」の開催を改めて確認したのですが、「2+2」の開催の見通し、また、大臣御自身はいつぐらいまでに開催したいとお考えになっているのですか。

A:早ければ早いほうがよろしいかというふうに思っておりますけれども、国会もありますので、また、向こうのご都合もありますが、それを調整して、できるだけ早く開催ができるように調整を続けていきたいと思っています。

Q:先程、在日米軍を狙った訓練であるという報道だったのですけれども、国営放送などで、事実上、北朝鮮の公式発表と見ていいのですが、こういった目的を流したというのは初めてだと思うのですが、大臣の受け止めというのはいかがでしょうか。

A:新たな段階の脅威に入っているというふうに、それが明確になったというふうに思いますので、緊張感をもって情報収集・警戒監視、さらには万全の態勢というものをしっかりと構築していきたいと思っています。

Q:話題が変わって恐縮なのですが、昨日の国会で見ていたので確認なのですけれども、大臣が塚本幼稚園なり、森友学園の顧問弁護士であったり、代理人弁護士だとか、弁護士としての業務で何か係わったことはないということでよろしいでしょうか。

A:はい、全くありません。

Q:重ねて、御主人も弁護士でいらっしゃって、大臣の代理人を務めていらっしゃったこともあると思うのですけれども、御主人が塚本幼稚園なり、森友学園の弁護士なり、法律の関係の業務で係わられたことというのはおありなのでしょうか。

A:主人は私とは全く別人格の、しかも私人として、さらには大阪において弁護士活動をやっております。従いまして、私が、基本的には主人の職務の内容や弁護士活動についてお話しすべき立場ではないですし、また、主人の弁護士活動について、逐一お話しするべきではないと考えております。

Q:その点、そういうこともおありかなと思ったので、質問でお伺いしたのですけれども、稲田先生の訴訟で、お仕事の上でも御主人が代理人弁護士を務められていたこともあるので、御主人の係わりについてどうですかというふうにお伺いしているのですが。

A:私に関して夫が代理人を務めていたというか、今も務めていることは事実ですが、しかし、私人であり、別人格である、しかも守秘義務のある弁護士活動をしている夫の活動内容について、逐一お話をするべきでもないし、立場にもないということです。

Q:もう1度お伺いしますが、こういうふうに世の中で話題になっているので、もしないのであればないというふうにおっしゃってもいいかと思うのですが、敢えてそういうことはおっしゃらないということでよろしいでしょうか。

A:本件に関しては、全く関係がないというふうに聞いております。

Q:先ほどの確認なのですけれども、アメリカは北朝鮮が5発のミサイルを撃ったということに関して、そういった見方があるということは承知しているというのは、見方というのは、アメリカ側がそういうふうに見ているということを承知しているということですか。

A:そういうことではありません。そういうふうな見方があるということを承知しているということであります。

Q:今日の電話会談は何時から何分間ぐらい行われたのでしょうか。

A:まず、マティス長官との間では、朝の7時45分から15分間です。そして、韓民求(ハン・ミング)長官との間では、9時10分から20分間でございます。

Q:三ヶ国では、北朝鮮の脅威について、それぞれが新たな段階に入ったという認識を持っているのでしょうか。

A:脅威が新たな段階に入ったというような表現を両長官とも使われたわけではありませんけれども、累次の北朝鮮のミサイル発射に関しては、非常に断じて容認ができないということの認識は共通しております。


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