防衛大臣臨時記者会見概要

平成28年12月12日(16時13分〜16時25分)

1 発表事項

 12月10日午前から昼頃にかけて、H−6爆撃機2機、SU−30戦闘機2機、TU−154情報収集機1機並びにY−8情報収集機1機が東シナ海から沖縄本島と宮古島間を通過し、太平洋に至る飛行を行ったことを確認いたしております。その後、SU−30戦闘機2機は反転し、大陸方向に引き返す一方、H−6爆撃機2機、TU−154情報収集機1機並びにY−8情報収集機1機は、先島諸島の南の太平洋側を経て、バシー海峡方面に向けて飛行したことを確認いたしております。12月10日、中国国防部は「12月10日午前、中国空軍航空機が、宮古海峡空域を経て西太平洋における定例の遠海訓練に赴いたところ、日本自衛隊が2機のF−15戦闘機を出動させ、中国側航空機に対し、近距離での妨害を行うとともに妨害弾を発射し中国側航空機と人員の安全を脅かした。」と発表をしております。しかしながら、本件に関し、対領空侵犯措置を実施したF−15戦闘機は、中国軍用機の状況の確認及び行動の監視を国際法及び自衛隊法に基づく厳格な手続きに従って行ったところであり、中国軍用機に対し、近距離で妨害を行った事実はなく、妨害弾を発射し、中国軍用機とその人員の安全を脅かしたという事実も一切ありません。このように事実と明らかに異なることを中国国防部が一方的に発表をしたことは、日中関係の関係改善を損なうものであり、極めて遺憾なものでありますので、本日午前中に厳重に抗議をしたところでございます。

2 質疑応答

Q:一点確認なのですけれども、厳重に抗議というのは防衛省から中国国防省に対してということでしょうか。

A:防衛省から外務省を通じてですけれども、今の、全く明らかに事実と異なるところについて抗議をしたということでございます。

Q:視察と別件になってしまうのですけれども、今日から南スーダンPKOで自衛隊の部隊が「駆け付け警護」や「宿営地の共同防護」という新しい任務の実施が可能となりました。これについての受け止めをお願いします。

A:今回、「駆け付け警護」、「宿営地の共同防護」、いずれも平和安全法制に基づく新任務でありますけれども、しっかりと法律上の要件、すなわちジュバ及びその周辺の状況等は比較的落ち着いているということを確認した上で、安定的な同意が得られるという法律上の条件と、さらには、しっかりと訓練をして十分対応できるということを確認した上で、今まで自衛隊が緊急の要請を請けて、そして助けられる人をしっかりと保護ができるようにするために訓練を実施し、さらには「宿営地の共同防護」についても、まさしく運命共同体として、その新しい任務を遂行できるようにしたということでございます。

Q:今日から任務が可能となるわけですけれども、何か大臣として、不安や思い残したところなど、ありますか。

A:むしろ、しっかり対応できる状況で新任務を付与いたしておりますので、しっかり任務を遂行してもらえるものと確信をいたしております。そして、今、11次隊が派遣されている南スーダンの状況というのは、治安状況という意味では極めて厳しいものもあります。ジュバは比較的落ち着いているというものの、その状況、すなわち施設部隊として要員の安全を確保しつつ、有意義な活動を出来る状況であるかどうか、ここはしっかりと緊張感を持って注視をしていきたいと思っています。

Q:野党の中には、やはり医療体制の整備が不十分ではないかという指摘がありますが、これについてはいかがでしょうか。

A:今回、医官1名を増員しております。さらには、しっかりその任務を遂行する時には緊急の対応が出来るような措置もいたしております。もちろん、いかなる任務であっても自衛隊の任務にはリスクが伴うものでありますし、予算委員会、そして衆・参の委員会においても、そういった第一線の救急の態勢というものは、常に検証して、与党も野党もないということは私もそのとおりだと思いますので、その点はこれからも常に検証し、充分なものにしていきたいと思っています。

Q:現時点では充分とお考えでしょうか。

A:対応できると思っております。

Q:今後、「駆け付け警護」を仮に実施した場合というのは、実施の有無については公表するお考えはありますでしょうか。

A:もちろん、「駆け付け警護」、新たな任務で、そして緊急の要請を受けて、人道的な見地から、邦人を初めとする活動関係者を保護するということでありますので、その点に関してはできるだけ情報というのは結果として報告するつもりでおります。

Q:日露首脳会談の直前であるこの時期に、様々な北海道の駐屯地や航空自衛隊の基地を視察されましたが、何故このタイミングで視察をされたのでしょうか。

A:防衛大臣に就任してから、できるだけ多くの国内外の部隊を視察したいということで、日程の調整をして、できる限り視察をしております。その中で、やはり旭川、さらには千歳の部隊はですね、非常に要となる、さらにはこれからの日本の防衛を考えていく上で新しい取組みもされている部隊でもありますので、できるだけ早く視察をしたいと思っていた部隊の一つであります。今回この時期というのは、そういった日程の調整の結果、今のタイミングになったということであります。

Q:関係ないということだと思いますが、ロシア側がどう受け取るかというのはまた問題があると思うのですけれども、それについてどういうふうにお考えでしょうか。

A:防衛大臣が、わが国内そして国外でも部隊を視察し、また、この北海道の部隊であれば、本当に雪の降る中、しっかりと任務に当たっておられる隊員を激励するのは当然のことだと思いますので、それが、何か違った意味に取られるということはないというふうに思います。

Q:別件ですけれども、辺野古の埋立訴訟で、最高裁が判断を変更する際に必要な弁論を開かずに判決をするということを決めまして、県側の敗訴が確定する見通しになりましたけれども、それに対しての受け止めお願いします。

A:まず、報道は承知いたしておりますけれども、内容について承知しているわけではありません。その上で、3月の和解条項の中においても、判決に従って解決をするということでございますので、この3月の和解条項に従って、訴訟の結果を重視する、そして、同時に協議を進めていくという方針に変わりはありません。

Q:関連で、事実上、国側勝訴が確定して、12月20日に最高裁は判決を出すと。勝訴だとは思うのですけれども、それを受けて、知事は埋立承認の取り消しを撤回するということですか。

A:埋立承認の取り消しの撤回ですか。

Q:埋立承認の効力が復活することになります。そうなった場合は、国としては辺野古の埋立工事を速やかに再開するというお考えでよろしいですか。

A:一つは、その最高裁判決の見通しについて、現在、私達が承知をしているわけではないということでありますけれども、やはり3月に何故和解をしたかというと、いつまでも訴訟合戦になっていることに終止符を打つということでありますので、その判決が出れば、判決に従って、双方、国も、それから県も、それを誠実に履行していくということだと思います。それが和解の趣旨だと思っています。

Q:南スーダンPKOの次期12次隊として、北部方面隊が想定されているということですが、今回の視察との関係というのはあるのでしょうか。

A:まず、その前段の北部方面隊が想定されているということは、承知しておりません。

Q:辺野古の関係で、政府の方針として、辺野古への移設というのは、これは変わっていないのでしょうか。普天間飛行場の辺野古への移設、この方針は変わっていないということでよろしいでしょうか。

A:はい。その方針で和解もし、今まで裁判と協議を続けてきたわけですから、その方針が変わっているということはありません。

以上


ご意見ご要望
大臣記者会見概要一覧へ戻る
新着情報一覧へ戻る
トップへ戻る

(C) 防衛省・自衛隊