防衛大臣記者会見概要

平成28年9月9日(12時31分〜12時45分)

1 発表事項

 本日、北朝鮮が5回目となる核実験を実施したというふうに思われます。わが国においても、気象庁が北朝鮮付近を震源とする自然地震ではない通常の波形とは異なる可能性のある地震波を探知したところです。これらを総合的に勘案した結果、政府としては、北朝鮮が核実験を実施したものというふうに考えているところです。防衛省としては、私から地震波に関する第1報があった直後に、国内関係機関や米国等と緊密に連携し、関連情報の収集・分析及び警戒監視に万全を期すことについて指示したところであります。また、その後、関係幹部会議を開催し、事実関係の確認の行動を直ちにとるように指示したところであります。さらに、国家安全保障会議4大臣会合の後に開催した2回目の関係幹部会議において、私から改めて、防衛省としても国民の安全・安心の確保のため、引き続き、関連情報の収集・分析に全力を挙げるとともに、警戒監視に万全を期すことについて指示をしたところです。この指示及び放射能対策連絡会議申合せを受けて、航空自衛隊の航空機T−4、3機による大気浮遊塵摂取のための飛行を実施いたしております。これは11時前後から、順次3機を飛ばして実施しているところでございます。北朝鮮は核実験を強行したこと、これは北朝鮮が大量破壊兵器の運搬手段となり得る、ミサイル能力を増強していることと併せて考えれば、わが国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして、断じて容認することはできません。また、国連安保理決議に明確に違反するものであり、国連安保理の権威に対する重大な挑戦だというふうに考え、厳重に抗議したいと思います。防衛省・自衛隊としては、引き続き、関係省庁と緊密に連携しつつ、情報収集・分析に徹底を期すとともに、わが国の平和と安全の確保、国民の安全・安心の確保に万全を期してまいります。

2 質疑応答

Q:先ほど、T−4、3機を飛ばしたという説明をいただきましたけれども、T−4はどこから飛びましたでしょうか。

A:百里からです。百里などからです。

Q:百里と築城でよろしいでしょうか。

A:後で回答いたします。

Q:北朝鮮の核実験、今回で5回目となりますけれども、核弾頭の小型化等、核開発の進展、どのようになっているのかという、大臣の分析をお聞かせいただいてよろしいでしょうか。

A:まず、核実験、今まで3年おき、また、4年空いたこともあろうかと思いますが、そういう状況だったわけですけれども、今年に入って、1月、そして、今回は2度目の発射になるわけであります。また、この核実験の他にも、あらゆる種類の弾道ミサイルを発射しております。更には、先日は3発同時に、また、ほぼ同じ場所に、しかも、わが国の排他的経済水域に着水をさせるなど、より脅威は増している、更には技術も増している、そして今、御指摘があったような様々な開発、技術の向上を目指しているというふうに思っております。また、関係情報の収集、事実関係の確認について、今、努めているところでございますので、これ以上、予断を持ってコメントすることは適当ではないと思っております。

Q:北朝鮮がこの日、北朝鮮の建国記念日に当たるこの日に実施した狙いや背景についてどのように分析されていますか。

A:今、北朝鮮の記念日に当たるということもあるのかもわかりませんけれども、そういった、どういった意図かということについても予断を持ってお答えすることは差し控えます。また、北朝鮮がなかなか、そういった理由が、合理的な理由があるのか無いのかも分からない、そういった点も脅威の一つではないかと思っております。

Q:関連で、実験の規模については、報道で10キロトンと見られると、これまでよりも大きめの規模という報道ありますけれども、その辺の分析はいかがでしょうか。また、仮に大きいとすれば、どのようなことが考えられますでしょうか。

A:気象庁からマグニチュード5.3というふうに発表をしておりますが、その点について、規模についてもしっかりと分析をしていきたいと思っています。

Q:マグニチュード5.3ということで、これまでの核実験に比べると、マグニチュードの数字も大きいと思うのですが、これまでの核実験の中で過去最大のもの、規模というふうに見ているということでよろしいでしょうか。

A:まず、気象庁が発表しているのは5.3ですけれども、しっかり、分析して、その規模がどの程度なのかということも、まだ、今、分析中ということですので、現時点で、今までのものと比べて、何かを申し上げるべき時期ではないというふうに思います。

Q:今回の実験を受けて、弾道ミサイルへの弾頭化というのが、進んだというふうな認識なのでしょうか。

A:断定的には言えませんけれども、今まで北朝鮮は5回核実験を行っており、また、核兵器開発についても、技術的な成熟が認められるというふうに思います。また、弾道ミサイルに搭載するために小型化、弾頭化を追求しているものというふうに思います。一般に核兵器を弾道ミサイルに搭載するための小型化には、相当の技術力が必要とされておりますが、米国、ソ連、英国、フランス、中国が、1960年代までにこうした技術力を獲得したと見られること、また、過去4回の核実験を通じた技術的成熟などを踏まえれば、北朝鮮が、核兵器の小型化、弾頭化の実現に至っているというそういう可能性も否定できないのではないかと思います。

Q:それが、今回の件も受けて、さらにまた確たるものになったという認識なのでしょうか。

A:今回の実験を受けてというよりも、これまでの、この累次の核実験の経過を見れば、そういった可能性も考えられるということです。

Q:関連で、北朝鮮はこれまでも核実験と合わせて、弾道ミサイルの発射もやってきたと思います。今後の弾道ミサイルの発射について兆候があるか、また、発射する可能性についてどのようにお考えでしょうか。

A:今年に入ってから、もう既に21発、発射しているわけでありますので、そういった状況を見れば、常に緊張感を持って注視をしていかなければいけないというふうに思っています。

Q:今年4月の核実験について、北朝鮮は水爆というふうに主張していまして、今回についても、そういうことが予想されると思うのですが、そのあたりの評価はいかがでしょうか。

A:予断を持ってコメントすることは適当ではないので、お答えは差し控えさせていただきたいとは思いますけれども、気象庁が発表しているマグニチュード5.3という規模から考えれば、水爆実験を行ったとは考えにくいのではないかというふうに思います。

Q:関連で、ブースト型という指摘も、1月の実験については出されています。それについて、ブースト型という評価については、今回いかがでしょうか。

A:その点についても、今、この段階で予断を持ってコメントすることは適当ではないと思います。

A:3ヶ所についてですけれども、百里基地、三沢基地、そして、築城基地です。

Q:来週、訪米されるということなのですけれども、訪米で成し遂げたいことや、カーター長官と何を最重要事項として話し合われるのかということと、沖縄の基地の移転につきまして、アメリカ側にどのように報告なさるのか、お伺いしたいのですけれども。

A:まだ、正式に来週の訪米は決まったわけではありません。仮に訪米が実現することになれば、カーター長官との間では、今の日本を取り巻く、また、東アジア太平洋地域を取り巻く現状、更には、日米同盟の強化・深化等々について、意見交換することができればというふうに考えております。また、沖縄の問題についても、今年起きた事件などもありますし、更には、負担軽減の問題や基地移転の問題、そして、沖縄の持っている安全保障上の非常に意義等々ですね、率直にお話合いする事ができればというふうに考えてます。まだ、アメリカに訪米するということは、正式には決まっておりません。

Q:関連で、この後、ケネディ駐日大使が防衛省に来られて会談すると思いますけれども、予定は変わっていないでしょうか。

A:会談をするということについての予定でしょうか。

Q:はい。

A:それについては、現時点では変更はありません。

Q:核実験があったので、当然、その話題もすると思うのですけれども、どういったことを確認したいでしょうか。

A:繰り返しになりますけれども、北朝鮮の今年入ってからの、常軌を逸したというか、核実験2回、そして、ミサイル発射21発という状況を踏まえて、日米の関係強化、更には、日米韓、更には、関係諸国との関係強化について意見交換することができればと思います。

Q:先ほど出た質問に関わるのですけれども、今年1月にやって、また、8ヶ月後の今日、またやったということで、かなり、これまでと比べてインターバルが大分縮まっていると思うのですけれども、その点の評価というのはいかがでしょうか。

A:まず、核実験もそうですし、また、ミサイルの発射の状況等も考えると、非常に北朝鮮の脅威は高まっているということは間違いがないというふうに思います。

以上


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