大臣臨時会見概要

平成27年11月6日(14時04分〜14時16分)(日本時間)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:大臣の方から、今日の防衛相会談についての成果をお願いします。

A:日ベトナム防衛相会談を行うのは、2013年の9月以来でありますので、約2年振りということであります。初めてお目にかかりましたけれども、非常に友好的で、建設的な雰囲気の中で、両国の防衛協力、また交流の更なる発展のために幅広く議論することができました。まず、東シナ海や南シナ海の情勢について意見交換を行いました。公海において、航行の自由、そして上空飛行の自由や国際法の基本原則に基づいた紛争の平和的解決の重要性について確認し、関係国全てが「力」を背景とする一方的な現状変更の試みを慎むべきであるという認識で一致するとともに、「共通の声」を上げていくということで、合意致しました。私から、平和安全法制を含めまして、わが国の防衛政策について説明をし、タイン国防大臣からは、「地域と世界の平和、安全、協力及び発展のための様々な努力を通じたわが国の積極的な貢献を歓迎」する旨の発言がありました。また、「去年のシャングリラ会合で安倍総理の演説も聞いたし、日本の防衛政策については支持をするという発言もした」という旨の発言がございました。その後、パートナーとしての二国間協力について、先方からは、地雷の処理またPKO、そして巡視艇の供与についての協力要請がありました。日本からは、PKO、そして海洋安全保障の協力、特にHA/DRに資する海上訓練の実施、そして三点目は航空安全分野での能力構築支援ということで、飛行安全、そして航空医学の専門家の派遣をすると。第四点目は、防衛装備での協力ということで、防衛装備庁とこちらの防衛装備当局との人事交流、協力、そして五番目にカムラン湾の海軍基地への海上自衛隊の寄港を通じた交流を行っていくということでありまして、これは今、建設中でありますが、完成のオープンセレモニーへの招聘がございました。海上自衛隊の艦艇も来ていただければ、ということでございました。カムラン湾でここを見学したのは、私が初めてであったということであります。寄港については、今日の会談を受けまして、今後、具体的な調整を行うことになりますが、こういった寄港自体は、幅広く多国間で防衛交流の一環として進めているという観点で検討するということでございます。プレスリリースにつきましては、共同で発出をするということでまとまりました。今後は、今日の防衛相会談の合意内容を受けまして、更に防衛協力、ベトナムとの関係構築に向けまして、一層強化をしてまいりたいと思っております。

Q:今、カムラン湾の寄港のお話がございましたけれども、カムラン湾は南沙諸島からおよそ460キロの距離にあると。そこでは中国とベトナムでの領有権争い、フィリピンも含めた領有権争いがあるということなのですけれども、ここに自衛隊の艦艇が寄港する意義というのは、そうした面ではどういうふうに思われますか。

A:従来から、海上自衛隊は、ベトナムに寄港して、ベトナム側の歓迎を受けているところでありますが、今後、カムラン湾の港湾を造るということで、ベトナム政府から、今回、ここを見させていただいた上で、完成した場合においては、オープンセレモニーに招聘があったというお話でありますので、従来の多国間交流の一環として、やらせていただくということでございます。

Q:この海域、もう少し広く見て南シナ海の海域での自衛隊の活動の幅を広げるのにもつながるというふうにお考えでしょうか。

A:世界中でこういった親善なり、多国間での関係において要請があったら検討するようにしておりますので、そういう一環として捉えております。

Q:装備協力について、今回、合意があったと思うのですけれども、具体的にどういった分野を念頭に置かれているのでしょうか。例えば、海洋安全保障ですとか、日ベトナム間で優先順位の高い分野を中心に探っていくということなのでしょうか。

A:専門的にこれから事務方を通じて協議をしていくということになるわけでございます。ベトナムの方は、国防省の国防産業総局、そして技術総局があります。いかなる協力が可能かということは、今後、事務レベルで検討してまいりたいと思っております。

Q:日越間の共同訓練なのですけれども、今後どのように進めていきたいと。今回の会談でどのようなお話があったのか教えてもらえますか。

A:先程、お話を致しましたけれども、両国の間において、海洋においても、HA/DR、災害とか人道支援、そういった海上訓練などの協力がございますので、従来のように、そういったキャパシティ・ビルディングとか、またHA/DRを中心とした訓練ということでございます。

Q:装備品の関係なのですけれども、先方から巡視艇の提供を求められていて、今後、自衛隊としてはそういったことも視野に対応していくことでよろしいでしょうか。

A:円借款としてということでありまして、海上警察部門でありますので、海上保安庁とか外務省とか財務省とか、そういうところとの検討も必要ではないかと。ODAの円借款によるということでございます。

Q:南シナ海についてなのですけれども、先程のベトナムとの会談においては、これまで中谷大臣は、米軍の行動を支持する立場を表明されていましたけれども、それについては、お互いにどういうお話されたかを教えていただけますか。

A:これについては、ベトナムの方も基本的認識は一致をするわけでありますが、ベトナムの考え方は、国際問題の解決に当たっては、武力による威嚇をすべきではないと。ベトナムは、南シナ海の問題には平和的手段で解決をするべきである、これは国際法とか国連の海洋法条約によって解決すべきであるという中で、DOC(南シナ海における関係国の行動宣言)の完全実施、COC(南シナ海における行動規範)の早期締結を目指しているという発言もありましたし、また中国との間では、連絡調整メカニズムのような話もしているということでございますので、そういう面において、平和的に解決すべきであるという点では認識を一致したということでございます。

Q:会談では、習近平さんがベトナムに来ていらっしゃることについて何か話題になったということはありますか。

A:先方から、習近平氏が来越、当地にいらしているというお話はありました。

Q:それについて、大臣の方から何かお答えはしたのですか。

A:その点については、二国間の防衛問題がテーマでありましたので、二国間の防衛協力や認識でのお話しかしていないということでございます。

Q:南シナ海問題ですが、昨日の会談で、習近平主席とチョン書記長は二国間関係に影響を与えないと。そういう点で一致したという会談だったと報じられていますけれども、この会談自体の受け止めについて。

A:ベトナムの安全保障の考え方は、今、述べたように、とにかく武力による威嚇があってはいけないと。問題の解決は、平和的手段で解決をすべきであると、話し合いによるというようなことで、そういった点で認識をしておられるという感じが致しました。基本的に大臣の発言でしたけれども、ベトナムと中国との関係については、他国のことでありますので、コメントは控えさせていただきたいと思います。

Q:今日の防衛相会談後に共同発表するというように当初、調整していたと思うのですが、それが見送られた理由について教えて下さい。

A:それは事務当局で会談の成果を発表しましょうということで、それぞれ課題について話し合いを致しまして、プレスに向けての共同発表という形になったわけでございます。日越間の防衛相会談において、共同でこのような発表ができるというのは初めてのことであるということでした。

Q:共同発表が見送られた理由というのは、今回の習近平さんのベトナム訪問が影響されているとお考えですか。

A:いや、そういうことはないと思います。真摯に二国間の協議の成果をどうしましょうという話であると思います。

Q:別件で恐縮なのですけれども、先日、ロシア機が墜落した件について、アメリカのオバマ大統領がテロの可能性を示唆しているのですけれども、この件について、大臣は。

A:予断に基づく発言をすべきではございませんので、しっかりと調査をして、確認をし、政府としては情報収集をした上でコメントすべき問題であると思います。


ご意見ご要望
大臣記者会見概要一覧へ戻る
新着情報一覧へ戻る
トップへ戻る

(C) 防衛省・自衛隊