大臣臨時会見概要

平成27年11月3日(15時05分〜15時15分)(日本時間)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:日米の防衛相会談についてどのようなことで一致したのか。特に南シナ海の問題なんかも注目されていますが、どのような展開でしたでしょうか。

A:特に会談の冒頭で、新ガイドラインに基づいたACM(同盟調整メカニズム)とBPM(共同計画策定メカニズム)が設置をされたということを申し上げまして歓迎をしました。この2つのメカニズムの設置というのは新ガイドラインの実効性確保のための取組みの重要な第一歩となるものであります。カーター長官とは新ガイドラインの実効性確保のための取り組みを引き続きしっかり進めて行くということで一致をいたしました。次に地域情勢についても意見交換をいたしまして、東シナ海、南シナ海等における力を背景とした現状変更の試みに反対をするということで一致をいたしました。私とカーター長官は自由で開かれた海の秩序を再確認をし、私から南シナ海における米軍の行動を支持するということを申し上げました。その上で今後も日米共同訓練を実施をするとともに、能力構築支援、キャパシティビルディング等の東南アジア諸国との協力を引き続き強化をしていくことを確認をいたしました。また、日米韓、日米豪に加えて、日米印、そして日米比、この3か国間の防衛協力、これを強化をしていくということで一致をいたしました。沖縄の問題でありますが、これは辺野古への移設が普天間飛行場の継続的な使用回避をするための唯一の解決策であるということを再確認をいたしました。そして、沖縄の負担軽減について、私の方から米軍の安全面への最大限の配慮を新たに要請をし、負担軽減についての協力要請もいたしました。そして、最後にホストネーションサポートについて、引き続き、米国両国で協議を行い早期の合意達成に向けて努力をするということで一致をいたしました。そして、防衛装備、そして技術協力についても意見交換をいたしまして、防衛装備庁の設置を踏まえて、二国間の装備・技術協力を更に深化をさせていくということで一致をしたとともに、日米共通の整備基盤の構築に向けた取組みを進めていくということで、合意を致しました。このように、今日は、非常にカーター長官と率直な意見交換をできましたが、一言で言えば、更に日米同盟を強固にしていくという点で意見の一致を得たということでございます。

Q:大臣、先ほど南シナ海のことについて、米軍の行動を支持するというふうにカーター長官にお話しされたということなのですが、これに対してカーター長官の方からどういう言葉があったでしょうか。

A:この点については、そういうオペレーションもありますけれども、中国とは、話し合い、対話をしていくということも重要であるということで、今回のクアラルンプールにおいても中国の国防大臣と話し合いもしていくことがあるということを伺いました。この地域の問題等については、冒頭言ったように、単なる東南アジアだけではなくて、この海域を使用している人にとっては共通の資産でありますので、やはり地域の平和と安定というのは大事なことでもございますので、今後、日米で協力をしていくということで対応するということです。

Q:今、お話ありましたけれども、カーター長官から、米中のいわゆる防衛相会談、これが行われる予定だというようなお話があったということですか。

A:今回も、中国側とお話し合いをしたいと言っておりました。

Q:もう一点、安全保障関連法が成立して、初めての日米の防衛相会談になりますが、これについては。

A:冒頭申し上げましたが、ACM、BPMを作っていこうということで、機能していけるよう、こういった協議をスタートするわけでございます。目的というのは、この地域の安定に資するということでございますので、こういったものを基に、より実効性のある日米協力関係を構築していきたいと思っております。

Q:カーター長官から中国との対談も重要だというお話があったようですけれども、これに対して、大臣からどのような返答をされたのでしょうか。

A:私も同じ考えでありまして、防衛省としても、日中の防衛当局間の協議、また危機管理、回避のための海上連絡メカニズムについても協議もしておりますので、中国にもこういった対話は防衛の関係でも必要だと思っております。また、カーター長官から、韓国に行っていたときに日中韓、また日韓、日中、こういった会談が開かれていたということは、非常に意義があることであるというふうに言われておりました。

Q:先程、南シナ海の関係の中で、米軍行動を支持するという中で、その後、日米共同訓練を実施するというのは、これは南シナ海を念頭にということですか。

A:これは一般的なところでございます。常日頃から日米の共同訓練、例えば、海賊対処などの合間に共同訓練等をやっておりますけれども、こういった日米の共同訓練が重要であるということです。

Q:沖縄の辺野古の本体工事埋立てに着手しましたけれども、それについてカーター長官の方から何か発言等ありましたでしょうか。

A:私の方からは、沖縄の普天間飛行場の代替施設の建設が完成に向けた日本側の取り組みを申し上げました。これについては、日米両国のコミットメントを再確認するという話でございました。沖縄の基地負担軽減も協力を要請をしまして、カーター長官から、沖縄の負担軽減について、引き続き協力をしていく旨の発言がございました。

Q:歓迎するということですか、本体工事については。

A:負担軽減の方ですが、インダストリアル・コリドーとか、西普天間をもっと早期に計画に公式に発表できるようにしたいということで、お願いを致しましたら、「そういった努力をしてみます」というような、軽減の話でした。

Q:辺野古の本体工事については、着手については、向こうからは言及はなかった。

A:なかったです。これは日本政府がやるべきことでございます。

Q:南シナ海なのですけれども、米側から日本に対して、具体的な協力あるいは働きかけみたいな申し入れというのは何かあったのでしょうか。

A:特に具体的な話はございませんでした。ただ、この地域が開かれた自由で平和な海でなければならないというような話はございました。

Q:関連なのですけれども、共同訓練は、南シナ海も含むという認識でよろしいのでしょうか。

A:いやいや、これは一般論として日米でやっていくということで、南シナ海でというお話ではないです。

Q:ただ、除くという話でもない。

A:いや、これは、一般的な日米の訓練は行っていきたいということでございます。南シナ海におきましては、これまでも自衛隊は、周辺国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、二国間・多国間の共同訓練・演習を実施したところでございますので、いつもの訓練として、戦術技量の向上を目的として実施するものでありまして、特定の国とか地域を念頭に置いたものでもございませんし、他国との共同訓練というのは、自衛隊の戦術技量の向上を図ると。そして相手国との協力強化を促進をしていくというようなことを目的としております。


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