大臣臨時会見概要

平成27年5月21日(16時00分〜16時11分)

1 発表事項

 調整が整いましたら、来週29日の金曜日から31日日曜日の日程でシンガポールを訪問し、IISS(英国国際戦略研究所)主催のアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に参加する予定であります。私は、今から14年前に、第1回の会合に参加を致しましたが、このシャングリラ会合というのは、各国の国防大臣が一堂に会する。そして、アジア地域の安全保障上の課題について意見交換を行う場でありまして、私からも、わが国の立場・見解を積極的に発信をしていきたいと考えております。この機会を利用して、二国間、三か国間の会談を行いたいと考えており、現時点におきましては、主催国であるシンガポールのウン国防大臣、そしてハン・ミング韓国国防部長官との会談、また、日米韓防衛相会談を行うことを予定致しております。また、そのほか、時間が許す限り、各国との会談を行うべく、調整をしていきたいと考えております。とりわけ、韓国との防衛相会談は、約4年ぶりの開催となります。韓国とは、歴史的に密接な関係を有しておりまして、日韓関係は最も大事な隣国関係であります。そして、この良好な日韓関係というのは、アジア太平洋地域の平和と安定にとって不可欠であります。また、韓国は、地政学的に見ましても、安全保障上大変重要な国でありまして、米国の同盟国であるという、多くの戦略的利害を共有しております。また、北朝鮮の核・ミサイル問題を含む様々な安全保障上の共通の課題を有しておりますので、こういった課題に一致して取り組むことが重要であると考えております。このため、時に困難な問題が起こると致しましても、大局的な観点から、未来志向で重層的な関係を構築することが重要でありまして、共通の課題に効果的に対応するために、より広範であり、具体的な防衛協力・交流について意見を交換をし、安全保障面で連携を強化をすることは、アジア太平洋地域における平和と安定にとって、大変大きな意義があると考えております。このような観点から、私自身、就任以来かねてより働きかけてきた日韓防衛相会談が、約4年ぶりに実現することを大変嬉しく思っております。この会談では、まず、北朝鮮情勢などの両国を取り巻く安全保障環境について、そして、平和安全法制の内容、そして先立っての日米防衛協力の指針(ガイドライン)、これを含む日韓の安全保障・防衛政策、防衛協力・交流の活性化などについて、ハン長官と率直な意見交換を行いまして、相互理解及び協力関係を更に深めて参りたいと思っております。

2 質疑応答

Q:時に困難な問題という話がありましたけれども、かれこれ4年間、防衛首脳会談が、行われていなかったと。北朝鮮情勢がある中で、丸4年間行われてこなかった、その重大性について大臣としてどう考えているのかと、今回、韓国側が防衛相会談に応じたその理由、経緯についてお願いします。

A:まず、14年前、私が防衛庁長官のときには、毎年、日韓防衛首脳の相互交流というものをやってましたし、また、ホットラインも開設してましたし、ちょうどワールドカップ・サッカー大会の日韓共同開催ということで、警備も含めて、防衛協力が行われておりました。その後、防衛交流という形では続いていましたが、4年近くに渡って、両大臣が会談できなかったということは、非常に残念であったと思います。しかし、今回、それが実現したことによって、共通の課題とか、また、認識を深める意味では大変意義があるというふうに思っておりまして、両国等で外交中心に日韓でいろいろな協議が続けられてきたわけでありますが、安全保障面においても、両国の首脳が会談を行うようになったということは、非常にいいことではないかと思っております。

Q:日韓間では、GSOMIA等々、課題案件もあると思うのですけれども、今回バイ会談の中で、どのような案件で、どのような合意点に達したいかということについてお願いします。

A:まず、4年ぶりということでありますので、お互いの認識、これを述べあって、安全保障に対する考え方等を中心に話し合いをして参りたい。特に、北朝鮮の核・ミサイルの開発問題。両国にとっても非常に大事なテーマでありまして、これについて、米国も先立っての日米防衛相会談におきましてもお話をしましたが、今回は日米韓という三か国でこういう話をすることができるということで、より協力関係が密接になるのではないかというふうに思います。また、GSOMIA、これは日韓の情報交換、また、ACSA。こういう協議も、実際今までも行ってきましたが、やはり、なぜ必要かというと、北朝鮮の核・ミサイルの脅威等を踏まえましたら、日韓の防衛協力というのは重要でありまして、両国間で緊密に情報共有を図っていくということで、一応、日米韓の情報の協定というものは実現をしておりますが、二国間の、日韓の防衛関連の情報における秘密協定、これを直接交換することを可能とする日韓のGSOMIAも重要と考えておりまして、限られた時間でありますが、機会があれば、GSOMIAについても提案をして、働きかけをして参りたいと思っております。

Q:先ほど、平和安全法制についても説明をしたいとお話がありました。平和安全法制については、韓国とは別にしても、周辺国から自衛隊の活動が拡大するのではないかという懸念もあるのですが、これについてはどのようなことを説明したいという。

A:今回の法案の趣旨でありますけども、あらゆる事態に切れ目のない対応を可能とするということによる、わが国の防衛政策でありますし、また先立っての日米間のガイドライン、また、日米協力の面につきましても、韓国と米国は協力関係がありますので、そういったことについて、具体的にも説明を行って参りたいというふうに思っております。

Q:日本の防衛のためということと、それが、ひいては地域の平和と安全に資するというようなことを説明したいという感じでしょうか。

A:今回の法律の内容、また、改正する内容等について、具体的にも説明して参りたいと思っております。

Q:日韓防衛相会談は何日を予定しておりますか。

A:これは現在調整中で、まだ決まっておりません。いずれにしても、29日に出発しますので、30日または31日ということです。

Q:韓国側は最近、二国間の懸案になっている歴史認識問題と、安全保障分野ですとか、それ以外の分野での対日協力を切り分けて進めるという、いわゆる2トラックを進めていると思うのですけども、韓国は、こういう現実的な対応をとる中で、今回、日韓防衛相会談が実現したという向きもあると思うのですが、韓国側の対応の変化といいますか、姿勢の変化について、どういうふうに評価されますか。

A:両国間では、様々な課題とかテーマがありますが、特に、安全保障においては、共通の認識、また地理的に近いということで、密接に協力をしていかなければならない分野がありますので、やはり安全保障関係において、4年ぶりになりますけれども、お互いに、今のそれぞれの国の状況等、意見を述べ合うことによって、信頼関係を構築をして、また、協力できる分野において具体的にですね、そういった成果を出すことができるようにしていきたいと思いますが、4年ぶりということでありますので、じっくりと韓国側の考え方等も聞いて、信頼関係を構築して参りたいと思っております。

Q:韓国以外のバイ会談については、どういった調整状況でしょう。

A:まず、米国とか、オーストラリアとか、また、ASEAN、それぞれの防衛大臣が来られておりますので、機会を捉えて調整をしております。また、一堂に会する会もございますので、可能な限り、いろいろな国の防衛担当者と意見交換はしていきたいと思っております。


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